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iPadをもっと使いこなす!”驚”活用テク 第8回

大きな画面のiPadで動画制作にチャレンジ①

【活用提案】撮影にもiPadを使えば、動画制作をiPad一台でこなせて便利!

2022年11月21日 14時00分更新

文● 岩渕 茂 編集●ASCII

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iPadで撮影するときの3つの注意点

 もろもろの設定が終わったら、実際に撮影のスタートだ。撮影の方法は、iPhoneの「カメラ」アプリと同じなので、迷うことはほとんどないだろう。ここでは、撮影時に注意したい3つのポイントを確認していこう。

ポイント①:撮影前にレンズの汚れを取る

 撮影前に必ず確認したいのが、レンズの汚れだ。これはiPadに限った話ではないが、スマホやタブレットのカメラレンズはむき出しなので、指で触れてしまうことが多く、皮脂などの汚れが付着しやすい。レンズに汚れが付いたままで撮影すると、撮ったものがぼやけてしまい、せっかく撮った動画が台無しになる。撮影前にはレンズを拭く習慣をつけておこう。

 レンズを拭く場合は、メガネ拭きなどの糸くずが出ない、柔らかい素材の布を使うこと。ティッシュペーパーは、絶対にNGだ。ティッシュペーパーは目が粗いため、ホコリなどを巻き込みやすく、このホコリが、目に見えない細かな擦り傷を付けてしまうからだ。

カメラのレンズを拭くときは、メガネ拭きなどの柔らかい布を使おう。ティッシュペーパーはレンズを傷付けるおそれがあるのでNGだ。

ポイント②:「集中モード」をオンにする

 iPadの通常モードでは、撮影中であっても、当然ながらメッセージやアプリなどの通知が届く。画面に表示される通知は、撮影のじゃまになるだけでなく、録画中の音声に通知音が入ってしまうし、もし着信に応答してしまったら録画が停止してしまう。

 そこで活用したいのが「集中モード」だ。不要な通知や着信などを制限する機能で、場面に応じたカスタマイズができ、同じApple IDでサインインしたすべての端末でモードを同期してくれる。

 標準で用意されている「仕事」は、仕事関係者の連絡先だけ着信を許可するが、それ以外は通知も含めて制限できる。なお、完全に通知をオフにするモードも自分で作成できるので、必要に応じて作成するといい。

コントロールセンターで「集中モード」をタップ。選べるモードが表示されるので、任意のモード(ここでは「仕事」)を選んだ。これで、モードが有効の間は通知が届かなくなる。

ポイント③:AE/AFロックを使う

 場面に応じて、AE/AFロックを使うのも重要なポイントだ。カメラを固定して動画を撮影する場合、被写体が動いているとiPadは一生懸命ピントを合わせようとする。その結果、焦点が定まらなくなり、うねうねと動くような気持ちの悪い映像になってしまう。AE/AFロックを使うと、指定した場所で露出とピントをロックするのでピント迷いがなくなり、見やすい映像にできる。そのため、iPadを固定して撮るときはロックをしたほうがいい。

 また、日没などのシーンをタイムラプスで撮るときもAE/AFロックは必須だ。ロックしていない場合、暗くなってくるとカメラが明るく自動補正するので、明るさに変化のない動画になってしまう。

 なお、手持ちで撮影する場合は、AE/AFロックをすると、ピントが合ってほしいときに外れたままになる可能性があるので使わないほうがいいだろう。ただし、意図的にピンぼけをねらうといった手法もあるので、場面に応じて使い分けたい。

 AE/AFロックをするには、画面上で基準となる場所をロングタップするだけ。解除するには、任意の場所をタップするだけでOKだ。

ピントを合わせたい場所でロングタップすると、画面上部に「AE/AFロック」と表示される。これで、中央の黄色枠の部分にピントが固定された。解除したいときは、別の場所をタップすればいい。

AE/AFがロックされている場所には黄色の枠が表示されており、その横を上下にスワイプすると露出(明るさ)を調節できる。

 普段スマホで撮影している人が多いと思うので、iPadで動画を撮影することを意外に思うかもしれない。しかし、編集操作までの一連の動画制作をiPadでできるというメリットを考えると、試してみる価値は十分にある。ここで紹介した設定を確認してから撮影すれば、次工程の編集作業へもスムーズに移行できるだろう。

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