FSRでフレームレートが2倍以上に向上!PC版『アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション』をAMD「Ryzen 7 5700X」&「Radeon RX 6700 XT」で遊んでみた
2022年11月30日 11時00分更新
とにかくグラフィックの美しさに圧倒
アクションアドベンチャーとしての作り込みは折り紙付き
今回は『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』を実際にプレイしてみたが、とにかくグラフィックの美しさに驚かされる。単に人物や背景が精細に描かれているだけでなく、照りつける光、風に吹かれる砂埃などが臨場感たっぷりに表現されている。
高所に登ったときに周囲をグルリと見渡してみると、ずっと眺めていたくなるほどの絶景が広がっている。この世界の美しさを引き上げるために、より高性能なグラフィックボードにアップグレードしたいと思わせるほどだ。
アクションアドベンチャーとしての作り込みは、言うまでもなく折り紙付き。「Game of the Year」をはじめとする150以上のアワードを受賞している『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』は、多彩なアクションを比較的少なめのレバー、ボタンで操作できる。
昭和世代の筆者でも、デフォルト難易度の「中級」で、やり応えを感じつつ、それでいてストレスなくゲームをサクサクと進められた。攻略の鍵となる場所に自然と視線が誘導されるようにデザインされており、プレイしていて引っかかりを感じることはない。
「アクション」パートでのプレイ感は非常に気持ちがいい。「アンチャーテッド」と言えば「クライミング」が醍醐味のひとつ。大部分はテンポよく進められるが、時折難所が登場する。そこを頭をひねってクリアーしたときの喜びは格別だ。
「謎解き」パートも周囲をしっかりと観察すればクリアーできるようにデザインされている。「なるほどね!」とスッキリ感を得られるアドベンチャーパートに仕上げられているので、苦手意識のある方も安心して挑戦してほしい。
ストーリーは映画そのもの。シリーズ主人公のネイサン・ドレイクと兄のサムが子どもの頃のエピソードが挿入され、ストーリー本編ではふたりの関係性が丁寧に描かれている。
たとえ「映画」として見たとしても、これだけ緻密にストーリーが綴られている作品は珍しい。本作で初めて「アンチャーテッド」シリーズをプレイしたとしても、ネイサン・ドレイクというキャラクターに魅力と親近感を感じずにはいられないはずだ。
メインシリーズが5作品、スピンオフが1作品リリースされて、非常に多くのファンに愛されている「アンチャーテッド」シリーズ。どれからプレイするかは悩ましいところだが、今回の『アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション』はグラフィック、システムともにシリーズ最高のクオリティーだ。シリーズを未プレイの方にこそ、ぜひ最初に挑戦して欲しいタイトルだ。