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au PAY、給与デジタルマネー払い対応のシステムを導入

2022年11月08日 18時00分更新

文● ASCII

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 KDDI、auペイメントおよびTISインテックグループのTISは11月8日、給与デジタルマネー払い解禁に向けた「au PAY」への給与チャージ実現方法の一つとして、TISの「給与デジタルマネー払いゲートウェイサービス」の導入を決定した。

 本決定は、9月22日に厚生労働省が発表した給与デジタルマネー払いに関するパブリックコメントを受け、労働基準法の省令改正を見据えた対応だ。省令が改正され必要な許認可の取得などの準備が整うと、企業はTISの「給与デジタルマネー払いゲートウェイサービス」を経由して、従業員へ「au PAY」での給与支払いが可能となる。

 これにより、従業員は給与を銀行口座から引き出す必要なく、すぐに「au PAY」での決済に利用することができ、デジタルマネーの利便性がさらに向上するという。「au PAY」での受け取り開始時期については、別途ウェブサイトなどで告知する。

給与デジタルマネー払いゲートウェイサービスイメージ

 「給与デジタルマネー払いゲートウェイサービス」はTISのデジタル決済プラットフォームブランドPAYCIERGE(ペイシェルジュ)のサービスの一つで、デジタルマネーでの給与支払いを可能にする。「給与デジタルマネー払いゲートウェイサービス」を導入した資金移動業者(「資金決済に関する法律」に基づき100万円に相当する額以下の為替取引を行なう銀行など以外の業者)とデジタルマネーで給与を支払いたい企業が契約することで、複数の資金移動業者と人事給与システムを個別に接続することなく、さまざまなデジタルマネーでの給与支払いを実現する。

 また、19社の人事給与システム事業者と仕様合意を行ない、既存の銀行口座へ振り込みする方法に類似させたサービス設計となっているため、企業は人事給与システムの改修をすることなく(一部の人事給与システムでは軽微な改修を伴う場合がある)スムーズに導入できる。

 今後、通常の給与支払いの他にも、給与前払いや経費支払いなど、さまざまなデジタルマネー払いを可能にする「デジタルマネー払いゲートウェイサービス」としてサービスを拡張していくという。

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