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ゲーム以外に写真・動画編集でも性能が期待できる新たなGPU

インテルGPU「Arc A380」搭載PCでしっかりゲームプレイできる? 15万円台のコンパクトデスクトップ「G-Tune PL-B-A380」を試す!

文●勝田有一朗 編集●八尋/ASCII

提供: マウスコンピューター

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取っ手が特徴的なコンパクト筐体は持ち運びも設置もラクラク!

 ここからは、今回試用したG-Tune PL-B-A380の特徴をみていこう。

 G-Tune PL-B-A380は、設置場所の自由度が高いコンパクトさが特徴のゲーミングパソコンだ。Mini-ITXマザーボード専用のコンパクトなPCケースのサイズはおよそ幅180×奥行405×高さ330mm(突起物含む)で、持ち運ぶときの補助に便利な取っ手が天板の上に備わっているのが印象的。

 そして筐体全体は指紋などの付きにくいマットな質感の黒色で統一され、フロントマスクには差し色として横一線の赤いLEDライトが仕込まれている。実用性とゲーミングパソコンらしいデザインを兼ね備えたパソコンケースといえるだろう。また、両サイドパネルはほぼ全面的にメッシュ加工が施されていてエアフロー確保に一役買っている。

モノアイのように光る特徴的なフロントマスクのLEDは、ストレージアクセス時に紫色へ変化する

 前面側のインターフェース類はフロントマスク向かって右サイド下部に集中しており、電源スイッチ、USB 3.0 Type-A×2、マイク入力、ヘッドフォン出力が縦に並んでいる。

 背面側のインターフェース類はシンプルに必要最低限といった感じで、I/Oパネル部にUSB 3.0 Type-A×2、USB 2.0 Type-A×2、USB 3.2 Gen2×2 Type-C、1000BASE-T対応LANポート、マイク入力、ラインイン、ラインアウトが備わり、あとはビデオカードの映像出力としてHDMI×1とDisplayPort×1を備えている。

デザイン的にフロントマスクとサイドパネルの隙間となっている位置に電源スイッチ、USB 3.0 Type-A×2、マイク入力、ヘッドフォン出力が並ぶ

I/Oパネルも黒色で統一感のある背面側

 続いて、PCケース内部の構造もみていこう。

 まず正面向かって左側面のサイドパネルを外すと、ケースファンを備えたもう1枚の内部パネルが現れる。G-Tune PL-B-A380のエアフローはこのサイドパネル側のファンが主な吸気口となっていて、そこから背面ファンへ排気するというデザインになっている。

 また、この内部パネルはストレージのマウンタも兼ねており、3.5インチHDD×1と2.5インチSSD×2を同時に取り付け可能だ。

 なお、PCケース底面にも吸気に利用できるパンチングが設けられていて、ケースファンを追加したり、またはビデオカードの冷却ファンのパワーでPCケース底面から空気を吸い込んだりするようにもなっているようだ。PCケース底面には引き出しタイプのメッシュカバーも備わっているので、吸気として使用する際のホコリ対策も万全だ。

左側面サイドパネルを外した奥にある、ファンを備えたもう1枚のパネル。右半面のパンチングの裏側がストレージ用のマウンタとなっている

PCケース底面には引き出して掃除できるメッシュカバーが備わる

 ケースファンの備わった内部パネルを取り外すと、いよいよパソコン内部へとアクセスできる。コンパクトなPCケースらしく、内部はギッシリと詰まっていて、本体の背面側スペースにMini-ITXマザーボード、本体前面側スペースには電源ユニットが取り付けられていた。電源ユニットは通常のデスクトップパソコン向けのATX電源を搭載可能で、G-Tune PL-B-A380には80PLUS BRONZE準拠の500W出力ATX電源が搭載されていた。

G-Tune PL-B-A380の内部構造。本体前方側に取り付けられた電源ユニットへの電力供給のため、本体背面の電源コネクタから延長ケーブルが伸びている。CPUクーラーはトップフロー型を搭載

電源ユニットが干渉しない範囲で大きいサイズのビデオカードが装着可能。今回のようにロープロファイル対応の小さなArc A380ならば、空間にもかなり余裕がある。冷却面もまったく問題なさそうだ

 正面向かって右側面、マザーボード裏面側のサイドパネルを取り外すと、そちら側からはマザーボード裏面と電源ユニットの吸気ファンが確認できる。また、マザーボード裏面側にも2.5インチSSD用のマウンタが用意されていて、都合最大3基の2.5インチSSDを内蔵できる拡張性を備えている。

マザーボード裏面側のサイドパネルを開いた状態。電源ユニットはこちら側のサイドパネルから吸気を行なう。また、マザーボード裏面部分には3基目の2.5インチSSD用マウンタを備える

 そのほか、フロントマスクの裏側にはスロットイン方式のスリム光学式ドライブを垂直方向に格納できるドライブベイが用意されていて、注文時のカスタマイズオプションでスロットインDVDマルチドライブを増設することも可能だ。空きスペースの関係上その場所にしかドライブベイを用意できなかっただけなのかもしれないが、天板をスライドさせてスロット部分を露出し、上から垂直にディスクを挿入するという遊び心も満たすギミックを追加できるのは面白い。

 このように、G-Tune PL-B-A380はコンパクトさの中に冷却性と拡張性を持たせる工夫がそこかしこにみられ、まずパソコン筐体そのものが完成度の高いコンパクトゲーミングパソコンだなと、つくづく思った次第だ。

コンパクトパソコンを求める新しいもの好きの心をくすぐる1台

 G-Tune PL-B-A380は、Core i5-12400、システムメモリー16GB、512GB M.2 NVMe SSD搭載という完成度の高いコンパクトパソコンをベースに、出たばかりの新しいGPUを合体した意欲的な1台だ。

 Arc A380の性能自体も、検証を振り返る限りエントリー向けGPUとして十分以上の性能を持っていると感じた。少し成熟しきれていない部分が残るのは気になる点だが、はじめてのゲーミングパソコンとして全体の構成的にも申し分ないだろう。

 またそれ以上に、パソコンの基礎性能や筐体完成度の高さを理解したうえで、ゲーム性能だけでなくAV1ハードウェアエンコードなどArc A380が持つ新機能に興味を持つ新しいもの好きな人々によく刺さる製品ではないかとも思える。

 そういった人々には、G-Tune PL-B-A380に搭載しているArc A380ビデオカードが、国内単体販売されていない補助電源無しタイプという部分も、ポイントが高そうだ。コンパクトなデスクトップパソコンを探していて、新しいものが好きという人に、G-Tune PL-B-A380は一考の価値があるパソコンだと強くオススメしたい。

(提供:マウスコンピューター)

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