NTTは9月22日、世界最高速とうたう1波長あたり毎秒2テラビットを超えるデジタルコヒーレント光信号の光伝送実験(以下:本実験)に成功したと発表した。
本実験では、NTT開発の超広帯域ベースバンド増幅器IC(NTTが開発した世界で最も広い帯域を有するという超広帯域ベースバンド増幅器IC)モジュールと、光送受信回路の歪みを超高精度に補償可能なデジタル信号処理技術との高度な融合を実現。
結果として、世界初という、1波長あたり毎秒2テラビットを超えるデジタルコヒーレント光信号の送受信を実証し、毎秒2.02テラビット光信号の240km光増幅中継伝送実験に成功している。
この成果は、従来の実用レベルの2倍以上となる波長当たりの大容量化と長距離化を両立可能なデジタルコヒーレント光伝送技術のさらなるスケーラビリティーの可能性を示したもので、将来のIOWN/6G(「Innovative Optical & Wireless Network」の略。NTTが現在検討している光ベースの革新的なネットワークの構想)におけるオールフォトニクス・ネットワークの実現につながるコア技術として期待されている。
本実験の詳細については、こちらを参照。