FCNTが運営する参加体験型サービス「てくてくトレック」において、8月27日に「五感で春夏秋冬・東京別世界!東久留米市ワンデイツアー」を開催した。
てくてくトレックは、“歩く”をテーマに「ニッチでリッチな」オリジナルツアーなどを企画・運営するサービス。仲間や専門家とコミュニケーションしながら、ユーザーが一緒に参加できるイベントを開催している。
本イベントは、東京都心・池袋から電車で18分の、東京都東久留米市にある落合川と南沢湧水群を、てくてくトレックツアーガイドと巡り、平成の名水百選にも選ばれた湧水が育む川文化を体感する企画。
てくてくトレックツアーガイドを務めたのは、深谷秀樹さん(ニッチ・辺境ツアープロデューサー)、竹内秀夫さん(東久留米・湧水案内人・タモ網の名手)、のんさん(365日野草生活の野草愛好家)、児島翼さん(小笠原母島ガイド、水中昆虫捕獲人)の4人。
本イベントだけでしか体験できない、「ニッチでリッチ」なオリジナルのツアープログラムで構成され、参加した地元の人も知らなかった東久留米の知る人ぞ知る魅力を、選りすぐりの人気ガイドが届ける内容となった。
ツアー前半は、竹林公園や落合川の源流で圧倒的な湧水量が流れ込む「沢頭流(さがしらりゅう)」の中を歩いて自然散策。住宅地に入りまもなく現れる落合川では、深谷さんやのんさんの説明と共に流れに揺らめく水草を眺めつつ、美しい湧き水の清流に癒やされ、竹林公園の中では真夏日を忘れてしまう涼しい空気を堪能した。
公園を出た雑木林には落合川の源流があり、湧き水からの流れである沢頭流の中を歩き、竹内さんの説明と共に圧倒的な湧水量とその美しさを体感した。
ツアー後半では、タモ網を使った「ガサガサ」と呼ばれる方法で魚や甲殻類、水生昆虫をツアー参加者自身で捕獲・観察し、童心に帰って落合川の生きもの探しを体験。観察できたのは、カワムツ、アブラハヤ、ドンコ、カワヨシノボリなどの魚類、オニヤンマ、コオニヤンマなどの水生昆虫、アメリカザリガニやシナヌマエビなどの甲殻類で、水生生物の研究をしている児島さんが捕獲した生きものについて解説した。
今回のツアーでは、東京都に残された貴重な自然環境の一部を体験してもらうことで、参加者から、「子どもに戻ったみたいで良い体験ができました」「水の冷たさにハッとしながらの散策が探検気分で楽しかった」や「ガイドの方々が丁寧に解説してくれて、自然のことを色々知ることができた」などの声が寄せられたという。