PowerShellでの使い方を解説する
今更cmd.exeでのパス関連コマンドの使い方などを学んでもしようがないので、PowerShellでのパス関連コマンドを簡単に解説する。
以下の表は、ファイル関連の機能とコマンドの対応表だ。表の上にある機能は、cmd.exeの内部コマンド(cmd.exeの組み込みコマンド、実行ファイルがない)で、下の網かけ部分は、外部コマンドである。これらのコマンドでファイルの基本的な操作が可能だ。
なお、ほとんどのPowerShellコマンドには、cmd.exeと同じ内部コマンド名の「別名」(エイリアス)が標準で定義されているので、最初のうちは、cmd.exeと同じ感覚で使える。慣れないうちは、適当なディレクトリを作って、そこに適当にファイルを作るなどしてコマンドを実際に使ってみるといいだろう。
外部コマンドは、PowerShellでもそのまま実行が可能だが、PowerShellのエイリアスが優先されるため、exeやcomを省略した使い方には注意が必要だ。ファイル関連のコマンドではないが、たとえば「curl」は、Invoke-WebRequestコマンドのエイリアスになっているため、標準搭載のcurl.exeを実行したいときには「.exe」を省略できない。
GUIのユーティリティを使っていると、ファイルオープンのダイアログなどが開くため、あまりパスを意識する必要はないが、それでもディレクトリには注意する必要がある。コマンドラインでは、常にパスとカレントディレクトリを意識する必要があり、ここがコマンドライン理解の最大のポイントである。
コマンドでファイルを扱う場合、必ずパスを指定する必要がある。このときにカレントディレクトリを使えば、長いパスを入力する必要がない。もっとも最近では、タブキーなどによるファイル名の補完機能があるため、パスが長いからといって打鍵数が多くなるわけでもない。ただし、このときもカレントディレクトリのファイルやディレクトリが優先して補完される。

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