東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部(旧 次世代通信推進課note)連動企画 第84回

都市のデジタルツインって!? ―3Dビューアの掲載データ、どんどん充実しています!―

文●次世代通信推進課

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※新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。

 新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として厚生労働省や首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。またコロナワクチンに関する情報は首相官邸のウェブサイトをご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。

 東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部です。(旧 次世代通信推進課note)。デジタルサービス局は、デジタルの力を活用した行政を総合的に推進し、都政のQOSを飛躍的に向上させるため、新たに設置した組織です。その中で、ネットワーク推進課は、東京の成長戦略やICT利活用の更なる推進のため、2019年(平成31年)4月に新たに設置された組織です。その中で、次世代通信推進課は、TOKYO Data Highwayの構築を推進し、いつでも、誰でも、どこでも「つながる東京」の実現に向け、取り組んでいます。

 都民の皆様がどこにいてもサクサクつながる環境を構築するため、全国初となる5Gアンテナ基地局を搭載するスマートポールの試行設置や通信事業者が5Gアンテナ基地局を設置しやすいように、行政財産を開放するなど様々な取組みを展開しています。こうした日々の取組みを都民の皆様に情報発信していきます。

■前回の紹介記事はこちら

西新宿エリアで5G搭載スマートポール20基が完成しました! in西新宿

※過去の連載記事はこちら:東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部ネットワーク推進室(旧 次世代通信推進課note)連動企画

1. デジタルツイン実現プロジェクト、これまでの取組

 すっかりご無沙汰してしまいましたが、「都市のデジタルツインって!?」シリーズ第4回の発信です。

 都では「『未来の東京』戦略」において、デジタルツインの実現を掲げており、2021年度から「デジタルツイン実現プロジェクト」を立ち上げて、社会実装に向けた取組を推進しています。

 2021年度は都のデジタルツイン元年だったわけですが、次のようなことに取り組んできました。

・デジタルツインの社会実装に向けたロードマップ(設計図)の作成
・デジタルツインを実現するための課題を明らかにする技術実証
・有識者会議を開いてロードマップの方向性や技術的課題に対して議論
・プロジェクトの内容を都民のみなさまに発信する専用ウエブサイトの構築

 これらの取組はすべて専用ウェブサイトに公開していますので、東京都が目指すデジタルツインってなんだ? と興味を持っていただけたら、このサイトを見ていただけるととても嬉しいです。

都市のデジタルツインをウェブブラウザーで体感!東京都デジタルツイン実現プロジェクト

2. 3Dビューアでこんなデータが見えるようになりました

 この専用ウェブサイト、ただ情報を発信するだけのサイトではありません。サイバー空間上に東京を再現して、もうひとつの東京を体験できる「東京都デジタルツイン3Dビューア(β版)」という機能があります。

3Dビューアで東京を見てみよう!東京都デジタルツイン3Dビューア

 3Dビューアでは様々なオープンデータや公開データなどを3D都市モデル上に重ね合わせることが可能です。これまで、ただデータを地図上で見ているだけではきっと気づかなかった新たな発見があると思います。

 この3Dビューア、2021年7月のサイト開設以来、掲載データをどんどん増やしています。最近だと、2022年6月に西新宿エリアの3Dデジタルマップ(LoD3という建物の外構など、かなり詳細なレベルまで再現したもの)や、東京都の火山ハザードマップを追加しました。

 火山ハザードマップは以前から基礎自治体のウェブサイト等で公開されてきたものです。例えば、伊豆大島の火山ハザードマップは大島町のHPで公開されています(東京都オープンデータカタログサイトでオープンデータとしても公開されています)。

伊豆大島火山防災マップについて(令和3年) - 東京都大島町公式サイト

東京都の火山ハザードマップ - 東京都オープンデータカタログサイト

 ウェブサイトで公開されているなら3Dビューアに掲載しなくても良いのでは? そう思われる方もいるのではないでしょうか。

 では、この火山ハザードマップを3Dビューアで見てみましょう。

 このように、3Dで表現された伊豆大島に重ね合わせることで、溶岩が山の形に沿って流れる様子が良く分かり、より実感をもってハザードマップを見ることができるのではないでしょうか。さらに、東京都が公開している避難場所も重ね合わせることが可能なので、もしもの時はこの避難場所に行こう! と日頃から考えていただくことにもきっと役立つと思います。

 百聞は一見に如かず、ぜひみなさんのPC、スマホで、見て・触って・動かしてみてください!

(以下の画像をクリックすると、伊豆大島の火山ハザードマップに避難場所と避難所の位置を重ね合わせた様子を見ることができます。)

3. 今後の予定

 今後も3Dビューアには掲載データをどんどん追加していけるように活動していきます。2022年度には、(都市整備局の3Dデジタルマップ事業と協力しながら)都内全域の点群データ※を取得して、防災分野を始めとして様々な用途に活用出来るデータを整備する事業も開始します!

※点群データ (ポイントクラウド)
3次元空間上での位置や色の情報を持つ点群が集合した3次元データのこと。点が集まることによって物体の形状や質感を表現する。

 また先日、今年度初回の有識者会議を開催して、ロードマップの更新の方向性や、今後の事業展開について有識者の方々からご意見をいただきました。専用ウェブサイトに資料を公開していますので、ぜひご確認ください。

第5回 東京都における「都市のデジタルツイン」 社会実装に向けた検討会 | 東京都デジタルツイン実現プロジェクト

 最後に、デジタルツイン実現プロジェクトに関するご意見やご要望を募集しています。いただいたご意見は全て確認して、今後の事業の参考にしていますので、ぜひご意見お寄せください!
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfjiMijo4bitkzUL2dST5DckYQsWo5NFEF_lDKUxshJiKkvPQ/viewform

◆この記事は、下記より転載しています
https://note.com/smart_tokyo