X1 Ultimate for projectorを搭載、明るくハッとするような色再現
ソニー、テレビのような鮮やかな画質を標ぼうする新世代プロジェクター
2022年08月09日 15時00分更新
ソニーは8月9日、ホームシアター向けの4Kレーザープロジェクター2製品を発表した。
0.61型3840×2160画素の4K SXRDパネルとレーザー光源(Z-Phosphor)搭載。ブラビアで培った“X1 Ultimate for projector”を搭載し、一般的なプロジェクター映像とは一線を画す、高精細でダイナミックレンジが広く、ハッとするような色表現の多彩さをアピール。ブラビア並みの高精度な画像処理をうたう。
従来機種と比較して全パーツを刷新。なお、10年ぶりに刷新したSXRDパネルは従来の0.74型で4096×2160画素(21:9)のデバイスに比べて小型化。光学系を含めてシステム全体の低コスト化を果たせるのが特徴。
XW7000は“ドルビーシネマ超え”のスクリーン輝度
VPL-VW775の後継となる「VPL-XW7000」は、明るさ3200ルーメンと高輝度。VW775と比べて1.6倍明るくなっている。VW7000の実売価格は187万円前後になる見込み。
高輝度を生かし、明るい環境でも没入感のある映像を楽しめる点を重視した。色域の特定の部分を拡大してHDR感を強調し、明るい環境でも鮮やかでリアルな色を再現できるという新機能「ライブカラーエンハンサー」も搭載する。
150型のスクリーン(ゲイン1.2)でスクリーン輝度200nitを達成。通常のデジタルシネマは48nit。ドルビーシネマでも108nit。「XW7000は最高クラスの映画館を超える輝度をホームシアターで実現しており、明るい部屋でも暗い部屋でも画面に没入できる」としている。
レンズも新開発のACF(Advanced Crisp-Focused)となっている。70mm径の非球面フロントレンズに加え、浮遊レンズ群およびフォーカシングレンズ群と超低分散ガラス組み合わせたシステムにより、高い色再現性と歪みのない描写を実現。画面全体において、VW875搭載のARC-Fレンズ同等の透明度を備えているという。アイリス調節機構は搭載していない。
筐体設計においては前面吸気/背面排気方式を採用。熱い排気による影がスクリーン上に映り込み映像の妨げとなる、陽炎現象を低減した。
HDMI入力は2系統(18Gbps/HDCP 2.3対応)。最大4096×2160/60pの信号を入力可能。IMAX Enhancedもサポートする。3Dには非対応だが、3Dシンクロトランスミッターを接続することで対応は可能となっている。最大消費電力は約420W。サイズは幅460×奥行き517×高さ210mm、質量は約14kg。