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お手軽に3Dデータ化! クラファンで4億円を集めた3Dスキャナー「Revopoint MINI」が日本でもプロジェクト開始!

2022年08月12日 11時00分更新

文● ASCII

提供: Revopoint

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個人でも3Dデータが扱えるようなり
3Dスキャンが今もっとも注目を集めている

 ここ最近テック業界で注目を集めている分野が「3Dスキャン」。たとえば2021年にはクラウドファンディングのKickstarterで、Revopointの開発した3Dスキャナー「Revopoint POP」が1万2000人以上から約6億7000万円もの支援を集めるなど、「3Dスキャン」の注目度の高さがうかがえる。

Revopoint MINI

 これほどまでに3Dスキャンや3Dスキャナーが人気となっているのは、3Dデータがコンシューマーレベルでも活用できる環境が整ってきたからと言える。たとえば「3Dプリンター」もそのひとつ。従来3Dプリンターは工場や研究所、開発施設など、ビジネス向けのモデルが多く高価な製品だったが、数年前から一般のユーザーでも購入可能な低価格なモデルが登場。DIYや趣味の模型づくりなど、個人での利用が増えてきている。

自前のコレクションを3Dデータとして管理するのに最適

 ただし3Dプリンターでなにかを出力しようとした場合、元となるデータが必要となる。これまではCADや3Dモデリングといったソフトを使って、イチから3Dデータを作成していた。そのため技術の取得やクリエイティブなセンスが必要だった。

 そういった技術やセンスを必要とせず、手軽に3Dデータを作成できるのが「3Dスキャナー」である。3Dスキャナーは、レーザーを照射して対象物の三次元座標データを取得し、そのデータをPCに取り込んで3Dデータに変換するデバイス。つまり、3Dスキャナーを使えば簡単に実際にあるものを3Dデータとして取り込めるので、3Dデータの作成作業を大幅に短縮できるわけだ。

 もちろん3Dスキャナーも、ビジネス向けの高額なモデルは多く発売されていたが、3Dプリンターの普及とともに、3Dスキャナーも「Revopoint POP」のような手軽に購入できるモデルが登場している。

 また最近では、メタバースに展開するVR空間で、3Dデータを活用するケースも多い。自分が使用しているアクセサリーやコレクションなどを3Dスキャナーで取り込むことで、手軽にVR空間に3Dデータとして表現できる。重要文化財などを後世に残すためにデータ化して、メタバースでVR博物館といった使い方もある。

重要文化財の3Dデータ化といった使い方にも活用されている

 ちなみに簡易的な3Dスキャンなら、現在はスマートフォンでも専用アプリを使えば可能だ。またiPhoneやiPadの一部モデルは、距離を計測できるLiDARセンサーを搭載しており、対応する3Dスキャンアプリも豊富にある。

 スマートフォンでも3Dスキャンが可能だというのに、「Revopoint POP」のような専用デバイスが注目を集めるのは、やはり生成する3Dデータの精度。スマートフォンのカメラから映像データを解析して3Dデータを作るにはやはり限界があり精度は落ちる。またLiDARセンサーを搭載しているiPhoneやiPadも、専用デバイスではないため、正確に取り込むためには慣れや知識が必要だ。

 その点、3Dスキャナーは3Dスキャンに特化した製品のため、詳しい知識や技術がなくてもより正確に3Dデータを取り込めるように作られており、クラウドファンディングで多くの資金を調達できるほど人気となっているのだ。

コンパクトだけど精度が高い!
最新3Dスキャナー「Revopoint MINI」

 このように注目度の高い3Dスキャナーだが、現在は火付け役ともいえる「Revopoint」から最新モデルの「Revopoint MINI」が登場する。

「Revopoint MINI」

 Revopointは、中国・深センで2014年に設立された、高精度な3Dカメラとモジュールの開発・製造を行っているメーカー。2018年にはOSにAndroidを搭載した3Dスキャナー「Fingo s1」を販売。そして2020年に発表した「Revopoint POP」は前述のように、Kickstarterで最も資金を集めた3Dスキャナーとして記録を残した。業務用として提供されていた3Dスキャナーを、コンシューマーレベルで提供できる製品として作りあげたのだ。

 最新モデルの「Revopoint MINI」は現在、日本のクラウドファンディングサービス「CAMPFIRE」のプロジェクトとして公開されている。その特徴はなんといってもコンパクトさ。本体サイズは約120(W)×38.5(D)×25(H)mmで重量は約160g。最近のハイエンドスマートフォンよりも圧倒的に軽く、手軽に持ち運べるサイズとなっている。

コンパクトなので手軽に使用できる

 さらに搭載するレーザーは業務用で使用されているブルーライトを採用。シングルフレーム精度は0.02mm、点群データ間隔は0.05mmで、従来モデルの「Revopoint POP 2」と比較しても2倍以上の性能アップ。精度としては2倍以上の高精細な3Dデータとして取得可能となっている。

中央部分からブルーライトを照射して計測する

工場などビジネスでも十分に活用できる精度で3Dデータを取り込める

 またRevopoint MINIは、最小スキャン量も10×10×10mmとRevopoint POP 2の1/4サイズになっており、指輪やコインといった小さなものも、高精細に取り込める。

指輪など小さなものの細かな模様もしっかりと3Dスキャンできる

 使い方も簡単で、本体にはmicroUSB端子を装備しており、パソコンやスマートフォンとUSBケーブルで接続し、専用ソフト・アプリから取り込みを行なう(iOSデバイスでのUSB接続使用は不可)。Revopoint MINIはWi-Fi接続にも対応しており、各種機器とワイヤレスでも利用可能だ。ただし、Revopoint MINI自体はバッテリーを搭載していないので、使用時には充電器やモバイルバッテリーを使ってmicroUSB端子で給電する必要がある。

手持ちの状態でもスキャン可能

回転台を使うと、より正確にデータを取り込める

給電は必要だが、Wi-Fi接続でワイヤレスでの利用にも対応

 あとは、専用のスキャンソフト「Revo Scan」の指示通りに作業を進めればOK。さらに3Dモデルのカットや穴埋めを行なう後処理ソフトウェア「Revo Studio」と、スキャナーのパラメータを較正し、高品質の3Dモデルを取得するための管理ソフトウェア「Revo Calibration」も用意されており、3Dモデリングの知識や技術がなくても、本格的な3Dデータが作成できるようになっている。

動作距離は100~200mmでシングルキャプチャー範囲は118×64mm

背面のボタンをおして3Dスキャンをスタート

各種ケーブルやキャリブレーションボードも付属

こんな使い方も! 大事なモノはスキャンして
3Dデータとして永遠に保存

 指輪を初めとするジュエリーアクセサリーの複雑で美しいディテールを3Dスキャンし、モデリングで表現することで、デザイナーは3Dモデルを簡単に処理でき、ディテールの設計、テクスチャー彫刻やカスタマイズデザインを、より早く作成可能に。ジュエリーデザイナーの想像力と創造力を解き放つことができる。

なので、大切な指輪や宝石などを簡単に3Dスキャンできる

フィギュアをスキャンして3Dデータを作成することで、お気に入りのフィギュアをサイバースペースに移動できる

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