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Core i9-12900HとRTX 3070 Tiを採用、DDR 5メモリーやPCIe 4.0 SSDと最新パーツ目白押し

編集時にわかる16:10の便利さ! クリエイター向け「DAIV」の最新16型ノートPCは薄型軽量ボディーにデスクトップ級の性能を搭載

文●周防克弥 編集●八尋/ASCII

提供: マウスコンピューター

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 では、実際にソフトを用いて作業を行なった際の性能を見ていこう。使用したのはAdobeの「Photoshop」「Photoshop Lightroom Classic」「Premiere Pro」だ。

 Photoshop Lightroom Classicでは、RAWデータの現像時間の計測を行なった。2400万画素のデジカメで撮影したRAWデータ500枚を書き出すのにかかった時間の計測と編集作業の使用感をチェックしている。

CPUは、全開というほどではないがコアによっては100%まで使用率が上昇している

 500枚のRAWデータからPSD16bit形式に書き出すのにかかった時間は約1分30秒と、信じられない速さで書き出しできている。JPEG(最高画質)形式への書き出しでも約4分と、PSD形式に比べると時間がかかっているが、それでもノートパソコンとは思えない速度だ。参考程度だが、以前計測したCore i7-12700H搭載モデルよりも10%以上高速に書き出しが可能だった。

 また、少し作業したときの操作感もチェック。補正作業などを行なった感じは、動作がとてもスムースの一言につきる。Photoshop Lightroom Classicの編集作業は、基本的にプレビュー再生の反映がどれだけ早く行なえるかが作業の快適さにつながっていると思っているが、あらゆる作業でストレスを感じることはなかった。

色相を変更してみたが、動作はスムースの一言。パラメータの変更にあわせてほぼリアルタイムに近い感覚で反映されるので、作業をとどこおりなくできた

変形作業もプレビュー中にひっかかるようなことはなくパラメータにあわせてスムースにプレビューが書き換わる

 多くの作業ではCPUへの負荷が上がるが、すべてのスレッドが上がり切ることはなかった。CINEBENCH R23のテストで、シングル動作の速さが際立っていたが、Photoshopなどのクリエイティブ系ソフトではシングルコアの動作速度がそのまま処理能力につながるようで、試した作業はいずれも快適だった。

 続いてPhotoshopでの編集作業を行なってみた。6000×4000ピクセルでPSD16bit形式のデータを開き、補正作業を行なってみたところ、Alder Lakeのハイブリッドアーキテクチャはうまく処理の分散ができており、こちらもあらゆる作業が快適に行なえた。

ワンタッチで風景の時間帯や季節を変更できる風景ミキサーは、まだベータ版扱いなので処理はそれなりに重いが、Alder LakeとRTX 3070 Tiの組み合わせでは十分実用性のある速度で処理ができた

ぼかしツールのチルトシフトで背景ぼかしを強調してみた。CPU負荷はそれほど上がらないが、GPUへ負荷がかかっている

 Alder Lakeの高い性能のシングルコアは、Lightroom Classic同様Photoshopでも快適性につながっている。また一部のフィルターではGPUのハードウェアアクセラレーションが機能するが、RTX 3070 Tiの処理能力も高く、プレビュー作成での待ち時間を感じるようなこともほぼない。

 動画編集ソフトのPremiere Proでは、動画の書き出しにかかった時間の計測と、簡単な編集作業を行なった。素材にデジカメで撮影した約30秒のカットを繋げて約10分の動画を作成し、書き出しにかかった時間を計測。4K素材からは4K動画を、フルHD素材からはフルHD動画を作成し、エフェクトや補正は一切加えずにそのままストレートに書き出しを行なっている。書き出し時の設定は、Premiere ProにプリセットされているYouTube用の4KとFHDの設定で書き出している。

4K/10分の動画の書き出し。一部のCPU負荷は上がっているが、全体的にCPU負荷は低い。逆にRTX 3070 Tiの負荷は使用率ほぼ100%まで、内蔵グラフィックスも30%以上まで使用率が上がっている

 4Kで10分の動画書き出しにかかった時間は約2分50秒、フルHDでは約1分40秒と、こちらでもハイエンドデスクトップ並の速度で書き出しができている。インテルの第11世代CPUもそれなりに速く感じたが、Alder Lake世代の処理能力は、ノートパソコンの在り方を変えるくらいの性能といえる。これだけの処理能力を持ったパソコンが持ち運びできる時代が来るとは……。

明るさの調整をしながらプレビュー確認を行なったが、補正にあわせてスムースにプレビューが反映された。コマ落ちもほぼ感じることはない

カット間にトランジションを挿入してプレビュー確認をしたが、こちらも動作はスムースだった

 Premiere Proでは、CPU性能はもちろんGPUのハードウェアアクセラレーションも有効的に機能しており、Core i9-12900HとRTX 3070 Tiの組み合わせのDAIV 6H(プレミアムモデル)は場所を問わずにどこでもハイパフォーマンスを発揮できるワークステーションになっている。

 DAIV 6H(プレミアムモデル)は、バッテリー駆動時間も約11.5時間で長時間の作業が可能で、移動しながらでも作業をする必要があるクリエイターにとっては最強の武器になりそうだ。最新かつ最高性能のCPUやGPUを搭載しているため、それなりの価格にはなってしまうものの、使ってみれば納得できる性能を持っていることを実感できるだろう。

 外出の多いクリエイターはもちろん、出先での作業でも処理能力は犠牲にしたくないと考えているのであれば、「軽い=性能を犠牲にしている」という考えは改めて、軽くコンパクトでも最高のパフォーマンスが発揮できるDAIV 6H(プレミアムモデル)をオススメしたい。

(提供:マウスコンピューター)

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