7月21日に東京・よみうり大手町ホールで「第12回衛星放送協会オリジナル番組アワード」授賞式が開催され、日本映画専門チャンネルで放送されたバラエティ番組「24時間まるごと 坂本浩一の特撮アクション 特別番組」がグランプリを受賞した。
同アワードは、2011年にBS・CS(有料多チャンネル)のオリジナル番組の制作促進と、優れた番組の認知度向上を目的に創設されたもの。今回は、2021年度にBS、CSで放送されたオリジナル番組の中から、放送作家や新聞記者などの有識者で構成された審査員が、作品のオリジナリティーなどを基準に各部門の最優秀賞とグランプリを選出し、表彰を行なった。
グランプリを受賞した「24時間まるごと 坂本浩一の特撮アクション 特別番組」は、「ウルトラマン」「仮面ライダー」「スーパー戦隊」と“特撮三大ヒーロー”を手掛けてきた坂本浩一監督の代表作からアメリカ時代に手掛けた貴重な作品まで、24時間ノンストップで放送するバラエティ番組。審査員の吉岡忍氏(ノンフィクション作家)は「この番組は『身体の表現の極限と映像の極限をあわせるとこうなるのか』という、映画の可能性をひらいてくれた」と講評した。
授賞式に登壇した坂本浩一は、「自分の作品が24時間放送されるだけでもすごいことなのに、加えてこのような素晴らしい賞をいただけて感無量です。この業界に入って36年経ちますが、『頑張ってきてよかったな』というのが素直な気持ちです」と喜びを語った。また、「BLACKFOX: Age of the Ninja」で主演を務めた女優の山本千尋も一緒に登壇し、「撮影中は厳しい環境におかれることで闘争心を燃やすことができました。10代後半からお世話になっている坂本監督と一緒に、主演作品を手掛けられたことが光栄です」と思いを述べた。
授賞式では、番組部門計6ジャンル、編成企画部門、番宣部門の最優秀賞に加え、審査員奨励賞、CAB-J賞、特別表彰も表彰。編成企画部門で最優秀賞を受賞した「連続グルメドラマ「#居酒屋新幹線」マルチプロジェクト」からは俳優の眞島秀和が登壇し、「みんなでアイデアを出し合って作った作品を評価していただき、大変うれしく思います。実際に僕もお取り寄せしましたし、“体験型ドラマ”としても楽しめる一面があるなと思います」とコメント。
番組部門「文化・教養」ジャンルでは、「町田樹のスポーツアカデミア 【特別編】 ~アーティストとアスリートの身体・精神論~ 音楽家 反田恭平」が最優秀賞を受賞。町田樹が登壇し、「この番組を通じて、スポーツ界とアート界のコラボレーションや情報交換がいかに重要かを伝えることができ大変うれしく思います」と語った。
さらに、特別表彰を受賞した「日曜邦画劇場1000回記念特別番組」からはフジテレビアナウンサーの軽部真一が登壇。「このような賞をいただけて感無量です。たくさんのスタッフが僕を支えてくれました。スタッフのみんながいてこその特別表彰だと思います」と感謝を伝えた。
なお、今回開催された授賞式の模様は9月1日19時よりBSスカパー!、2日19時よりJ:COMプレミアチャンネルにて放送される。
<放送情報>
「グランプリ決定! 衛星放送・オリジナル番組アワード! 受賞作品はこれだ!」
放送日時:9月1日、2日19時~
チャンネル:BSスカパー!、J:COMプレミアチャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります