登録4000人待ち! 犬同伴OKの河口湖のSANUで週末を満喫

大人気セカンドハウスサブスク「SANU」に泊まってみた

文●柳谷智宣 編集●MOVIEW 清水

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ワインを片手にSANUのコンセプトに思いを巡らせた

 車で出かけたので夕食はもちろんノンアルコール。お腹もいっぱいなので、早速酒盛り開始。スーパーで大量にアルコールは購入してきたのだが、まずは備え付けの商品をチェックしてみた。

 お酒はクラフトビールが2種類とワインが3種類用意されていた。飲んだのは「Matto Hop IPA」で、価格は700円。後精算でOK。長野県の8Peaks BREWINGが作っているクラフトビールでIPAらしい華やかなポップとフルーティーな旨みあふれる濃厚な味わいが最高だった。これは肉料理と合わせてもよさそう。

 ワインはcaveman(東京・兜町)のマネージャー兼ヘッドソムリエである森本浩基氏によるセレクション。価格は1本4000~6000円でワインセラーに3本入っていた。

 泡は微発泡だがドメーヌ・グロスの「ラプソディ」。白ワインはアレクサンドル・バンの「ピエール・プレシューズ」でブドウはソーヴィニヨンブラン。

 どちらも美味しそうだったが、今回は赤が飲みたかったので、フレデリック・コサールの「ヴェルシオン・スッド」。ローヌで作られており、ブドウはグルナッシュやカリニャンをアッサンブラージュしている。黒系フルーツのどっしりした香りで、味わいも濃厚。シルキーなタンニンもありつつ爽やかに飲める。まさに夜静まったSANUで飲むのにぴったりだった。

 そして、このワインを飲んだときに、SANUのコンセプトがすっと腹落ちした。

 ラプソディは実験的に作られたワインで、澱と酒石の量が多かったため発酵の後に外気に触れさせて酒石を出させた後に澱を引いている。ピエール・プレシューズは醸造地の常識に挑戦してソーヴィニヨンブランというブドウを完熟させてから摘み取ってワインを造った。貴腐菌が付いたブドウまで使っているのが特徴だ。

 そしてヴェルシオン・スッドもチャレンジャブルなワイン。グルナッシュやカリニャンといったブドウを使っているのも特徴なのだが、なんと言っても使っているブドウが100年オーバー。2軍と言ったら失礼だが、有名品種と比べると個性の弱い土着品種でも、100年を超えるとここまでのポテンシャルを出すのかと驚いた。

 3本とも畑には除草剤などの化学物質を使わずに栽培し、酸化防止剤のSO2はごく少量のみに抑えるか無添加にした自然派ワインだ。自然に寄り添いつつ、新しいことにチャレンジするという姿勢がSANUも同じだと感じた。

 SANUは人と自然が共生する社会の実現を目指すライフスタイルブランドと謳っている。新しい生活様式を提案しつつ、人が自然と調和することを考えているのだ。

 SANUでは伐採する木は最低限に抑え、開発時における自然へのインパクトを抑え、従来建築と比べると3割以上のCO2削減を目指すという。日本の森の間伐を促進するために国産木材を使用し、コンクリートの使用を8割削減するなど、自然に優しい建築になっているのだ。

クラフトビールが用意されている。できれば地元のクラフトビールがあるとうれしかった

「ヴェルシオン・スッド」をいただく。素晴らしい赤ワインだった

 SANUにはテレビはないが、プロジェクターが用意されている。カーテンや壁などに投影して、ネットコンテンツを楽しめる。ウイスキーを飲みながらYouTubeを見たかったので、今回は入り口の壁に投影した。

プロジェクターでNetflixやYouTubeを楽しめる

 いい感じになったので就寝。セミダブルベッド2つなので、4人家族であれば問題なしだが、大人4人だとちょっと狭いかもしれない。枕元に電源があり、充電OK。リネンは上質であっという間に寝落ちしてしまった。

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