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新型コロナワクチン、血液透析患者の抗体価低く=横市大

2022年07月11日 04時57分更新

文● MIT Technology Review Japan

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横浜市立大学の研究チームは、日本人の血液透析患者が新型コロナウイルスワクチンを接種した後の抗体価の変化を調査した。比較として、健康な医療スタッフのデータも収集した。慢性腎臓病が進行している患者は、B型肝炎ワクチンや季節性インフルエンザ・ワクチンを接種しても、抗体を得にくいことが分かっている。新型コロナウイルス・ワクチンについては不明だった。

横浜市立大学の研究チームは、日本人の血液透析患者が新型コロナウイルスワクチンを接種した後の抗体価の変化を調査した。比較として、健康な医療スタッフのデータも収集した。慢性腎臓病が進行している患者は、B型肝炎ワクチンや季節性インフルエンザ・ワクチンを接種しても、抗体を得にくいことが分かっている。新型コロナウイルス・ワクチンについては不明だった。 調査の結果、血液透析患者・健康な医療スタッフともに、抗体価のピークは接種後1カ月であり、血液透析患者の抗体値は健常者と比較してピーク時で3分の1程度にとどまった。6カ月後のデータを比較しても、血液透析患者の抗体価は有意に低かった。一方で、抗体価の減衰速度は両群の間に有意差はなかった。 また、血液透析患者の中でも、血清アルブミン値やヘモグロビン値が高い患者、ビタミンDの補充を受けている患者、年齢が若い患者は、抗体価のピーク値が高くなった。 研究成果は6月25日、クリニカル・アンド・エクスペリメンタル・ネフロロジー(Clinical and Experimental Nephrology)誌にオンライン掲載された。

(笹田)

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