京都大学・プラットフォーム学連続セミナーVol.12「モビリティとプラットフォーム学」
“これからの移動のかたち”をデジタル庁シェアリングエコノミー伝道師とトヨタ自動車および京都大学の研究者が考えるオンラインセミナー開催(6月30日・参加無料)
2022年06月24日 09時00分更新
京都大学「社会を駆動するプラットフォーム学卓越大学院プログラム」では「プラットフォーム学連続セミナー」と題して、一般の方も無料参加できるオープンなオンラインセミナーを、プログラムの一環として毎月展開しており、その第12回が6月30日(木)に開催される。
【参照記事】
謎の学術「プラットフォーム学」を始める京都大学、求む「世界でかませる人」
SDGsのゴール11「住み続けられるまちづくりを」では、持続可能な都市及び人間居住の実現へ向け、居住者や旅行者など立場を選ばず、誰もが安全かつ安価に交通手段(モビリティ)を得られることが必要だと謳われている。そこで現在は、公共交通機関か所有されたモビリティかの選択肢だけでなく、各モビリティをシェアして使うサービスや経済圏が生まれたり、またそれらのモビリティを組み合わせて個々人が便利に目的地まで移動するためのサービスが提供されたりと、多角的に手段を選択できる時代になりつつある。
またモビリティの持続可能性を考える際、エネルギーや交通インフラを効率よく利用するための流通網や配送ルート構築、目的や許容時間に応じて多様な移動手段が選択できることなど、社会における人やモノの移動全体を最適なバランスに保つことも必要だ。こうした社会課題を解決する上で欠かせない研究領域として「数理最適化」は大きな注目を集めている。
今回のセミナーではシェアリングエコノミーやMaaS、そして数理最適化といった、これからの移動を考える上で重要な各方面から識者や研究者を招き、持続可能なモビリティの将来について議論する予定。参加申込は6月29日(水)正午まで受け付けている。
京都大学【プラットフォーム学連続セミナーVol.12】イベント詳細
・イベント名:モビリティとプラットフォーム学 ~シェアリング・MaaS・数理最適化から考える「これからの移動のかたち」~
・開催:6月30日(木)16時45分 〜 18時45分
・主催:京都大学プラットフォーム学卓越大学院
・協力:京大オリジナル株式会社、株式会社角川アスキー総合研究所
・事前応募制/オンラインセミナー(Zoomウェビナー)
・お申し込みはこちらから
登壇者一覧
1989年生。現在は350社が加盟するシェアリングエコノミー協会、ミレニアル世代のシンクタンク Public Meets Innovation の代表を務める。新しいライフスタイルを提案する活動を行うほか、政府と民間のパイプ役として規制緩和や政策推進にも従事。ほかデジタル庁シェアリングエコノミー伝道師、世界経済フォーラム Global Future Council on Japan メンバー、USEN-NEXT HOLDINGS 社外取締役、羽鳥慎一モーニングショーコメンテーターなど幅広く活動。著書に『シェアライフ 新しい社会の新しい生き方(クロスメディア・パブリッシング)』。
学部・修士では数学を専攻。中央官庁でオペレーションズリサーチに従事した後、博士課程で統計数理を修了。海外大学の招聘ポスドク(数理システムの研究)等を経て、2003年にトヨタ自動車に入社(先端ロボティクス研究開発担当)。2020年、京都大学とトヨタ自動車との共同研究『モビリティ基盤数理の研究』(京大中心とする20大学以上参加)の立上げに従事し、現在、モビリティ(ヒト・モノ・情報の流れ)をプロセス科学の視点から研究中。
数理最適化および均衡問題の研究に従事。2020年から始まったトヨタ自動車との共同研究『モビリティ基盤数理の研究』に参加。2021年より共同研究の主体となるモビリティ基盤数理ユニットのユニット長となり、共同研究の企画・運営に携わる。
京都大学情報学研究科教授。郵政省通信総合研究所(現 情報通信研究機構)を経て2014年より現職。5G、6G通信システム、IoT用通信システムの研究開発、標準化、実用化に従事。取得国内特許は250件以上。自身が開発したスマートメーター用無線システムWi-SUNは、全世界で数千万台導入されている。