佐賀県と宇宙航空研究開発機構(JAXA)、宇宙スタートアップのSynspective(シンスペクティブ)、島内エンジニアの共同チームは、全国的に頻発している豪雨などへの水災害への対策の強化に向けて、衛星データを活用した浸水被害モニタリングサービスの実証実験を実施した。災害発生時だけでなく、復旧・復興時の被災状況データ蓄積への活用などの新たなユースケースを得ることができたという。
佐賀県と宇宙航空研究開発機構(JAXA)、宇宙スタートアップのSynspective(シンスペクティブ)、島内エンジニアの共同チームは、全国的に頻発している豪雨などへの水災害への対策の強化に向けて、衛星データを活用した浸水被害モニタリングサービスの実証実験を実施した。災害発生時だけでなく、復旧・復興時の被災状況データ蓄積への活用などの新たなユースケースを得ることができたという。 同チームは、過去の浸水被害(2019年8月、2021年8月)において、複数の衛星データおよび六角川の水文データを用いてデータの解析、比較、精度検証を実施。当初は農地エリアも浸水箇所と判別していたが、解析アルゴリズムの改良により、実際に浸水した箇所だけを検出できるようになった。今年の洪水時期においても、実利用に向けた試験運用を実施し、衛星データ活用による地域課題解決に取り組むとしている。 佐賀県とJAXAは、宇宙技術を利活用して地域課題の解決などを図ることを目指した連携及び協力に関する協定を2021年3月22日に締結した。災害、農業、土木などの分野における地域課題解決や宇宙ビジネスの発展に寄与するモデルケースを創出することに加え、他自治体への展開も目指し、「宇宙×地方創生」をテーマとした取り組みを進めている。(中條)