Microsoftは5月24日、Microsoft Buildにて仮想マシンを活用できる開発者向けツールを発表した。
まず、コードとコメントから推論されるコードの提案を行なうAIペアプログラマー「GitHub Copilot」が公開。昨年に同社が提供開始した「Copilot」プレビュー版は高く評価されており、登録ユーザーの3分の1以上は毎日使用するようになっているという。今回、Copilotの一般提供を開始し、より多くの開発者がこのツールを活用する機会を得ることができ、AIによってコードを書くだけでなく、AIによってコードを理解し、将来的により良いコードを作成できるようになるとしている。
また、開発者が仮想マシン(VM)を立ち上げてクラウド上で自動的にプロビジョニングできる「Microsoft Dev Box」を提供開始。ユーザーが物理的PCに束縛されているという考え方を変革し、開発者はマイクロソフトのAIツールとAI機能を搭載したクラウドを使って必要なアプリを作成、どこにでもデプロイできるようになるとしている。
今回の発表は開発者を主なターゲットとしていているが、シンプルで効率的かつインテリジェントな方法でやりたいことを実現するツールを求めるのはあらゆる人に共通であることとして、誰にでも使えるAIや自動化が支援するツールも提供するという。
「Microsoft Power Pages」は、ローコードの開発とホスティングのプラットフォーム。ローコードメーカーからプロの開発者まで、誰もがスムーズなビジュアル体験を通じて、デスクトップとモバイルの両方のウェブサイトを設計、構成、公開できるよう支援する。「Express Design in Power Apps」は、PDFやPowerPointだけでなく手書きのスケッチでもアップロードすると数秒で実行可能なアプリに変換するツール。また、Dynamics 365の顧客サポート向けテキストサマリー機能では、ユーザーは複雑な会話を要約することで処理時間を短縮しすることが可能となる。