文句なしのオーディオビジュアル性能、ビデオ会議には最適
最後に、<LAVIE Tab T12>のオーディオビジュアル性能をチェックしよう。前述の通り、<LAVIE Tab T12>の画面サイズは12.6型で、コンパクトなラップトップPCに迫る作業領域を確保している。2in1 PCとして、取り回しのよさとある程度の作業領域を両立しようと思うと、ちょうどこのくらいがベストだと思わせるサイズ感だ。
競合するマシンと比較して、大きなアドバンテージとなっているのが、パネルに2560×1600ドットの有機ELを採用している点だ。有機ELならではのコントラスト比に優れた映像が楽しめ、発色も非常にいい。
12.6型で2560×1600ドットは、画素密度に換算すると240ppiとなり、これは、ハイエンドなスマートフォンなどに匹敵する画素密度だ。多くのラップトップPCのミドルエンド機は、もう少し画素密度が低いケースが多いように思う。PCの性質上、ある程度目から離して使うことが想定されるので、ppiを高めても効果に乏しく、またパネルの品質は市販価格にも大きく影響するからだ。その事情を加味し、製造時におけるコストパフォーマンスを追求すると、ほどほどがちょうどいいということになるのだろう。
すなわち、有機ELパネルで240ppiもの画素密度を確保しているということは、けっこう“攻め”のスペックなのである。2in1 PCとしての使用感に加え、目に近いところで使うタブレットとしての表示の美しさも追求した、妥協のない仕様だ。
ZoomやMicrosoft Teamsをはじめとしたオンライン会議ツールも一般的になった昨今だが、多くの場合、通話相手のカメラが、<LAVIE Tab T12>で等倍表示できる画素数に達していない。だから、ほとんどの場合、常に可能な限りの最高品質で通話相手の映像を表示できることになる。
オンライン会議を快適にする<LAVIE Tab T12>のもうひとつの特徴が、JBL製のスピーカーと、ステレオマイクだ。
スピーカーは左右に2基ずつの計4基を搭載。ステレオスピーカーに比べると、音の膨らみや臨場感に優れ、また、低い音域の再現性にも秀でている。マイクがステレオになることで、向こう側に伝わる話し声もナチュラルなものになる。
最近、ビデオ会議での使用を想定してか、内蔵スピーカーやマイクの音質にこだわることがトレンドになりつつあるが、<LAVIE Tab T12>においては、その両方を高いレベルで実現している。ヘッドセットや外付けのマイクを使うケースが多いにしても、さっと取り出して、本体のみで優れた音質が実現できるのは、<LAVIE Tab T12>の大きな長所だ。














