なお、DRiVe-X SHOPはPCに接続し、映像をフロント部の曲面ディスプレーに投影するか、VRヘッドマウントディスプレーを装着して使用する。これらはセット購入プランも用意されているが、任意の製品をユーザーが用意して使うことも可能だ。
VRヘッドマウントディスプレーを装着すると没入感はさらに高まる。本物のサーキットをトレースしたコースから得られる視覚情報と、DRiVe-X SHOPそのものが持っている本物の車のような感触が組み合わさることで、しばらく運転していると、シミュレーターに乗っていることを一時忘れてしまうほど。20分程度の試乗を終え、シミュレーターから降りると、車を運転した後に特有の疲労感を覚え、知らず知らず、かなりの集中力を使っていたことがわかった。
なお国内では、本稿で紹介したDRiVe-X SHOPのほか、KDDIの運営する「au PAY マーケット ダイレクトストア」や、大型スーパー「コストコ」の直販サイトでも販売が開始されている。古賀氏は、現段階での売れ行きや、ユーザーからの反響について「かなりいいよ」と満足している様子を見せたが、今後は国内で販路を拡大し、さらにグローバル市場にも挑戦するつもり。「DRiVe-Xは小さいから、海外で試乗の機会を設けたいと思えば、段ボールに入れて送ることができちゃう。コロナでのロジスティクスの問題も解消してきたし、アメリカ、ヨーロッパ、中国市場にも挑戦していきたい。国内でも、国外でも、正規代理店を探しているところなんだ」と笑顔を見せた。