CPUコアやメモリーのオーバークロックにも対応
第12世代インテルCore HX爆誕!16コア/24スレッドでLGA版Core i9と並ぶ「競合なき性能」
2022年05月11日 00時00分更新
2022年5月11日午前0時(日本時間)、インテルはノートPC向け第12世代インテルCore HXプロセッサー(以下、Core HXシリーズ)を発表した。Core HXシリーズは第12世代インテルCoreプロセッサー(以下、第12世代Core)から追加したハイエンドゲーミングノートPCやモバイルワークステーション向けのシリーズとなる。
ノートPC向けの第12世代Coreは複数のダイが存在し、Processor Base Powerによっておおまかに3シリーズに分かれている。Core HXは55Wのダイを採用したHシリーズで、Pコアは最大8基、Eコアは最大8基の最大16コア/24スレッド構成という、デスクトップPC向けの第12世代Core i9と同等の仕様が最大の特徴だ。
CES 2022で発表した45W版Hシリーズの最大14コア/20スレッドでも驚いたものだが、Core HXシリーズはさらにその上というのだから開いた口がふさがらない。ちなみに、インテルはノートPC向けCPUの分野において、競合のAMDに「最強の座」を明け渡したことはない。ゆえに、第12世代Coreでその差を広げ、今回のCore HXシリーズでさらに突き放すということだろう。
まずは気になるラインアップとそのスペックを見ていこう。
Core i9はCore i9-12950HX(16コア/24スレッド、最大5GHz)、Core i9-12900HX(16コア/24スレッド、最大5GHz)の2モデル。Core i7はCore i7-12850HX(16コア/24スレッド、最大4.8GHz)とCore i7-12800HX(16コア/24スレッド、最大4.8GHz)、Core i7-12650HX(14コア/20スレッド、最大4.7GHz)の3モデルとなる。Core i5はCore i5-12600HX(12コア/16スレッド、最大4.6GHz)、Core i5-12450HX(8コア/12スレッド、最大4.4GHz)の2モデル。
いずれもProcessor Base Power(PL1)は55Wで、Maximum Turbo Power(PL2)は157Wとなる。45W版のHシリーズでは前者が最大45W、後者が最大115Wだったのでだいぶパワーアップしていることがわかる。一方で、内蔵GPUのEU(実行ユニット)数は32基(Core i5-12450HXは16基)と、45W版のHシリーズの最大96基から大幅に減っている。これはどういうことだろうか? その秘密はパッケージサイズから推測できる。