このページの本文へ

腸内細菌やゲノムの網羅的解析をAIとロボで自動化へ=OISTが新PJ

2022年04月26日 06時45分更新

文● MIT Technology Review Japan

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

沖縄科学技術大学院大学(OIST)とコランダム・システム・バイオロジーは、2024年度までに腸内細菌やゲノムなど多角的な網羅的解析を高度に自動化し、疾病の予測や治療法の発見を目指す研究プロジェクトを開始した。環境、生活習慣、人口統計などの要因が人間の健康にどのように影響するかが明らかになり、病気の原因の解明、個別化医療の発展、新しい治療法の開発、健康長寿の実現につながることが期待される。

沖縄科学技術大学院大学(OIST)とコランダム・システム・バイオロジーは、2024年度までに腸内細菌やゲノムなど多角的な網羅的解析を高度に自動化し、疾病の予測や治療法の発見を目指す研究プロジェクトを開始した。環境、生活習慣、人口統計などの要因が人間の健康にどのように影響するかが明らかになり、病気の原因の解明、個別化医療の発展、新しい治療法の開発、健康長寿の実現につながることが期待される。 同プロジェクトは、人工知能(AI)とロボットを用いて高度に自律的な科学的発見を可能とするシステムを開発するグランド・チャレンジの一環。第1期の3年間で、高度自動化網羅的解析システムを開発する。「ゲノミクス」と呼ばれるゲノムの網羅的解析や「メタボローム」と呼ばれる代謝関連因子の網羅的解析といった、複数の網羅的解析を実施する「マルチオミクス解析」、および細菌叢(マイクロバイオーム)の網羅的解析などを研究する。 2022年4月から3年間で総額3億100万円の予算が充てられ、そのうちの2億3710万円はコランダム・システム・バイオロジーが出資する。プロジェクト ラボはOIST内に設置され、OIST統合オープンシステムユニットを率いる北野宏明教授が本プロジェクトの研究代表者を務める。

(中條)

カテゴリートップへ

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ