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アドバンテックとCanonical、Ubuntuプリインストールモデル展開で協業開始

アドバンテック株式会社
2022年04月04日

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アドバンテック株式会社
- 32機種のUbuntu認証済みモデルの販売を開始 -

産業用コンピュータ、IoTデバイスの分野において世界トップシェアのアドバンテック(本社:台湾 2395.TW)は、Canonical社との協業により、Ubuntu OS認証済みプリインストールモデルの展開を進めることを発表いたします。https://advantech-tj.co.jp/topics/eiot/23670



これはアドバンテックの組込みボードやエッジコンピュータ(2022年4月時点で32機種)に対して、多様なエッジコンピューティングアプリケーション向けのOSとしてグローバルに普及が拡大している、Ubuntu Linux OSを個々のハードウェア構成に合わせた構成でビルド・プリインストール。 CanonicalによるUbuntu認証がなされた状態でのワンストップモデルの販売となります。


Ubuntuの発売元であるCanonicalは、アドバンテックの製品を認証することで、AIロボット、製造業、ミッションクリティカルアプリケーション分野のユーザーに対して、最大10年間*のLinuxセキュリティとアップデート機能をサポートします。*

Ubuntu認証済みPCで、市場投入までの時間を短縮


アドバンテックとCanonicalは、Linux OSを利用するユーザーに、迅速な開発環境の構築。システムの市場投入・量産展開を実現するために今回の協業を開始。ハードウェアにLinux OSのビルド、設定を行う時間や、動作確認・評価を行う時間の節約をすることができます。 Canonicalは認証にあたって、対象システムに対してUbuntuの個々のI/Oが正常に機能するか等、産業用グレード基準を確認するテストを実施します。このハードウェアに最適化・認証された状態のUbuntuを組込みPCとセットで提供することによって、ユーザーは、各自でのOSビルドを検証のプロセスを従来の10日間から1日間に短縮*します。 さらに、量産段階では、1台あたり30分以上のOS構成に関する生産時間の短縮*が可能です。(*アドバンテック・Canonicalベンチマークによる)

Canonicalアドバンテック両方に支えられた信頼性の高いセキュリティアップデート
セキュリティ侵害を防ぎ、システムの機能を維持するために、システムオーナー・装置メーカーはは、自社の開発したLinux搭載デバイスを常に最新のソフトウェアに更新する必要があります。そのため、Canonicalとアドバンテックは、IoTデバイスや組込みシステム向けに設計されたトランザクション版UbuntuであるUbuntu Coreを認定しました。Ubuntu Coreは、セキュアブート、フルディスク暗号化、安全なデバイスリカバリー、クラウド型CI/CD(Continuous Integration継続的インテグレーション、Continuous Deployment継続的デプロイ)サービスによる無線でのトランザクションソフトウェア更新を提供し、アップグレードリスク低減とオンサイト修復の必要性を軽減させるものです。Canonicalは、Ubuntuのリリースライフサイクルを通じて、認証済みハードウェアの継続的なリグレッションテストを提供します。これにより、過去バージョンとの互換性を保証した上で、最大10年間のセキュリティアップデートをサポートします。また、アドバンテックは、Canonicalが提供するIoTデバイスとUbuntu OSのワンストップ・アフターサービスを提供しています。

Linuxシステム開発フローを簡素化

Ubuntu デスクトップイメージ
アドバンテックとCanonicalは、限りあるプログラミングリソースの中で、メーカのエンジニアは、自社のコアコンピタンス追求・アプリケーションの構築に経営資源を集中する事が重要と考えています。 そのエンジニアのワークフローを簡素する対応として、アドバンテックによるOSカスタマイズサービスも進めています。 ハードウェアとの互換性・認定が取れたUbuntuイメージのビルド。 アプリケーションシステムへのデバイスRAS情報を連携するためのAPI群、更にはデバイスのリモート監視をスピーディーに実現するためのリモート監視コンポーネント群(DeviceOn)などの組込みなど、システムのニーズに合わせた多彩なソフトウェアデザインサポートを提供可能です。
また、UbuntuのSnapcraftストアを活用すれば、200以上のすぐに使えるAI x IoT管理ソフトウェアが提供されます。

今回の協業はグローバルに展開されます。日本国内のサービス開始にあたっては、Canonical Japan社とアドバンテックより以下のコメントを出しております。
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Canonical Japan株式会社
リージョナルセールスマネージャー
柴田 憲吾

日本市場で両社のソリューションを提供できることに期待しています。
サーバー領域でUbuntuが実現したソフトウェア主導のオープンで革新的な仕組みを
エッジ・デバイス領域のお客様にもお届けできることを嬉しく思っています。
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アドバンテック株式会社
エンベデッドIoT事業部 統括責任者
マイケル レイ

今回、多くのアドバンテック製品がCanonical社によってUbuntu認証頂けた事、この両社の協業体制の実現に誠に感謝しております。 今回のUbuntuビルド済みのパッケージをバンドルで提供するサービスは、ユーザーの市場投入までの時間を短縮でき、メーカーの競争力強化へのアドバンテックからの一助になると考えています。
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*Ubuntuの10年サポートは、無償アップデートサービス5年に加え、脆弱性対応継続提供オプション (最大5年分) の契約を個別追加いただく必要があります。

Ubuntu搭載の組込みボード&PC




この他にも2022年4月時点で32機種のラインナップを発売。
詳しくは弊社ウェブサイトにて紹介しております。
https://advantech-tj.co.jp/topics/eiot/21246

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