ハンディー型の金属探知機を衝動買い
早いもので会社を辞めて8年が経ちました。以来、幸いなことに何屋さんだかわからない仕事をあれこれやらせていただいてるんですけども、個人で働いてると不規則な生活になりがちなんですよね。仕事内容や実績はさておき、その点だけはいっぱしのフリーランスなのでウチもだいぶグダグダです。仕事が立て込んできて3日でトータル2〜3時間しか寝られないなんてこともありました。
そういう時間に追われるような生活をしていると、ふと真夜中に買い物がしたくなったりすることがあります。寝不足から変なテンションになっていて、爆買いしたり何に使うのかわからないような物を買ってしまうこともしばしば。仕事に対してプレッシャーは感じてないつもりなんですけど、もしかするとストレス発散の衝動なのかもしれません。
ちょっと前にも夜中に物欲タイムがやってきました。その時の購入品のひとつがコチラ、ハンディータイプの金属探知機です。
センサー部分がリング状の物や丸棒状の物もありますが、自分的にはハンディータイプといったらこれ。真っ先にこの形が頭に浮かびます。
金属探知機なんて何に使うんだって感じですけど、以前からパトカーの備品として欲しいと思ってたんですよね。
米軍も認めるGARRETT製
金属探知機は用途によって3つのタイプがあります。
ひとつは空港にあるようなゲート型。これが一番よく目にするタイプなのかな。くぐり抜けた人が金属類を持っていないかをチェックします。
もうひとつは地中に埋まっている金属を探すような大型のモデル。円盤状のセンサーが付いているのが特徴です。使っている映像は見たことがありますが、現物は見たことがありません。
そしてワタシが買ったハンディータイプ。文字通り手に持って使う金属探知機で、空港のゲートに引っかかったあとこれでササッと確認されたり、イベント会場の入口でボディーチェックをされた経験のある人も多いのではないかと思います。洋画で警官が使ってたりもしますよね。
ワタシが買ったのは「SUPER SCANNER」というモデルです。ちょっと古いモデルですが、米軍の払い下げ品なのでスペックは軍のお墨付き。9インチの拳銃や6インチのナイフ、3インチのカミソリやカッターの刃、1インチのホイルで包まれた薬やジュエリー類などを検知できるそうです。
メーカーはアメリカのGARRETT ELECTRONICS。1964年に設立された金属探知機専業の会社で、その製品は空港や法執行機関、政府機関、イベント会場、学校などあらゆる場所で広く使われているそうです。公式サイトで「WORLDWIDE LEADER IN METAL DETECTION TECHNOLOGY」とうたっているのは伊達ではありません。
スイッチを入れて対象物を撫でるだけ
使い方は簡単で、スイッチを入れたら検査対象から5cmぐらいのところをスーッスーッと撫でるように往復させるだけ。金属があると赤いLEDが点灯すると同時に音が鳴ります。
音はなんていったらいいんだろ。小さい音が徐々に大きくなってまた小さくなる感じです。ピーっという連続音ではなく、音が鳴ったあたりを往復させると「ふわんふわんふわん」って鳴るみたいな。近づくと大きくなって離れると小さくなるってことですね。
動かさなければ連続で鳴るかというとそんなことはなく、どうやらこのセンサーは動く物を探知する動体センサーのようなものらしくて、静止した状態だと反応しないんですよね。対象物が動いていないなら自分が動くしかありません。ボディーチェックで何度も往復させるのはそのためです。
もう1個真ん中にあるLEDは電池残量のインジケーターで、電池の残量がおよそ10%になるとアンバー色に点灯するそうです。その状態での残りの動作時間は約1時間になります。
イヤホンも使えます
音量はかなり大きめです。しかも周波数高めの耳障りサウンドで家で試すのはためらわれるぐらい。ていうか確実に怒られるレベルです。
騒がしいところで使われることが多いからでしょうけど、それじゃ美術館みたいな静かにしなくてはいけないような場所では困ってしまいますよね。
でも大丈夫。そんなことはメーカーも百も承知なわけで、イヤフォンジャックが付いていました。そりゃそうですよね。逆に騒がしすぎて聴こえないような場合も、イヤフォンを使えば対応できます。
また、このイヤホンジャックは充電ジャックにもなっていて、ニッケル水素バッテリーを使用する場合はここから充電できるそうです。乾電池の場合は9Vの角形乾電池を使います。
電池カバーを開けて出してみるとEVEREADYの電池が入っていました。以前日本でもエバレディブランドの電池があったと思いますけど、今はもうないのかな?
誤動作する時は感度を下げられます
イヤホンジャックの隣には小さなボタンがあります。これはInterference Elimination Button。日本語では干渉防止ボタンといって、感度を下げるためのスイッチです。
なんでわざわざ感度を下げるのかというと、感度が高すぎて誤作動することがあるらしいんですよね。例えば鉄筋の入った床や金属壁などが近くにある場合、それに反応して、検査対象の人が何も金属を持っていなくても鳴りっぱなしになってしまう可能性があるのだとか。
そんな時にこのボタンを押すと感度が下がり、近くの物だけを検出できるようになるというわけです。工場出荷時は最大感度にセットされているので、ボタンを離すとまた目いっぱいの高感度に戻ります。
後継モデルも出ています
SUPER SCANNERは1984年のロサンゼルスオリンピックで使うために設計されたそうで、世界でもっとも有名なハンディー金属探知機とも言われているそうです。
もう38年も経ちますが、現在も「SUPER SCANNER V」という後継モデルが販売されていて、今でもその有名さに揺るぎはありません。
ちなみにこの後継機種の大きな違いはバイブレーターが付いたこと。スイッチが両側に押せるようになっていて、手前側に押すと音が鳴らずに振動と光だけで知らせてくれるそうです。
そんなことを知っちゃったら、そっちも欲しくなっちゃいますよね。
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