前へ 1 2 3 次へ

DDR5メモリーやPCIe 4.0のSSDも採用

「FFオリジン」を4Kプレイも!Core i7-12700+RTX 3080で1つ上を目指す人にオススメな「PG-PD12」

文●勝田有一朗 編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 第12世代インテルCoreプロセッサー(以下、第12世代Core)の登場から半年ほどが過ぎた。当初はオーバークロックに対応する「K」付きSKUのみの展開だったが、その後ラインアップが拡充され、オーバークロックに対応しないKなしSKUも登場。それらはコストパフォーマンスの高さから人気を集めている。

 中でも「Core i7-12700」は、第12世代Core最大の特徴であるPコア+Eコアのハイブリッド・アーキテクチャーを採用し、かつ高パフォーマンスのPコアも最上位モデルと同じ8基ぶん搭載する。ちょっとハイエンドの片鱗を味わってみたい人にオススメなCPUと言えるだろう。

 今回、BTO PCメーカーのSTORMから、Core i7-12700を搭載するゲーミングPC「PG-PD12」を借りる機会を得た。GPUには、NVIDIAのハイエンドGPU「GeForce RTX 3080」を採用している。これらの高性能なCPUとGPUを組み合わせたPCを、STORMではハイクラスゲーミングPCと呼称している。

 このハイクラスゲーミングPCがどんなパフォーマンスを秘めているのか、各種検証を通して確かめていこう。

PG-PD12の主な構成
CPU インテル「Core i7-12700」
(12コア/20スレッド、最大4.9GHz)
CPUクーラー インテル「Laminar RM1」
(空冷、100mmファン、トップフロー)
マザーボード MSI「PRO Z690-A WIFI DDR5」
(インテルZ690、ATX)
メモリー DDR5-4800、16GB
ストレージ Crucial「Crucial P5 Plus SSD CT1000P5PSSD8」
(1TB M.2 SSD、PCIe 4.0)
ビデオカード INNO3D「INNO3D GeForce RTX 3080 iCHILL X4 LHR」
(GeForce RTX 3080、10GB GDDR6X)
電源ユニット 1200W(80 PLUS PLATINUM)
PCケース MetallicGear「NEO AIR(MG-NE520A_BK01)」
(E-ATX、ミドルタワー)
OS Microsoft「Windows 11 Home 64bit」
サイズ 200(W)×460(D)×450(H)mm
価格 30万8800円

RGBファンが透けて見える
通気性の高いフロントメッシュ仕様

 まずはじめに、PG-PD12の外観を見ていこう。STORMのゲーミングPC「PG-Pシリーズ」は、PCケースにMetallicGear製ミドルタワーケース「NEO AIR(MG-NE520A_BK01)」(以下、NEO AIR)が用いられている。このPCケースの大きな特徴は、通気性の高いフロントメッシュ構造だ。

 PCケースのフロント側には吸気用ファンとして「MetallicGear Skiron 120mm RGBファン」が2基搭載されており、前方からメッシュ越しにLEDで光るファンを確認できる。リア側にも排気用として同じRGBファンが1基搭載されているので、計3基のRGBファンがPCケース内を色鮮やかに照らしている。もちろんサイドパネルは強化ガラス製なので、ライトアップしたPC内部を眺めて楽しむこともできる。

 筐体サイズは200(W)×460(D)×450(H)mm。昨今の一般的なミドルタワーケースの中では、若干幅の細いスリム目なデザインだ。フロント側の各種コネクターやスイッチ類は天板の右側前方に集約されており、電源ボタン、RGBボタン、リセットボタン、USB 3.0 Type-A×2、マイク入力、ヘッドフォン出力が備わる。RGBボタンはRGB LEDの色を変更するボタンで、NEO AIRのRGBコントローラーへ接続されたRGBファンの色を一括制御可能だ。

 複雑な色のアニメーションなどは組み込まれていないが、ボタンを押すたびに全10色のカラーが切り替わる。PG-PD12に搭載されているRGBファンはすべてこのコントローラーに接続されているので、ボタン1つで気分に合わせてライティング色を変更できる。また天板には通気スリットも設けられており、120mmファン×2基、または240mm水冷ラジエーターを設置可能だ。

写真左から電源ボタン、RGBボタン、リセットボタン、USB 3.0 Type-A×2、マイク入力、ヘッドフォン出力

RGBボタンで前後のRGBファンの色が変化する

 PC内部にも目を向けよう。PG-PD12のPCケースNEO AIRは、電源&ドライブベイ部分が分離したチャンバー構造設計で、ストレージ増設スペースは2.5インチSSD×3基、3.5インチHDD×2基ぶんが用意されている。PCケース内部のスペースは広く、最大400mm長までのビデオカードに対応。メンテナンス性にも優れていそうだ。各種ケーブル類は裏配線として綺麗に隠されているので、PCケース内部の広いスペースが際立っていると感じる。ケーブルの取り回しの上手さは、さすが老舗BTOメーカーと言ったところ。

ケーブルが上手く隠されてスッキリとしたPCケース内。試用機のビデオカードは「INNO3D GeForce RTX 3080 iCHILL X4 LHR」を搭載していた。長さ300mmのビデオカードだが、スペースにはまだ余裕がある

 CPUクーラーはインテル純正のCPUクーラー「Laminar RM1」が用いられている。第12世代でデザインに変更が加えられた純正CPUクーラーは、リング状の青い差し色が背面RGBファンの光に照らされて浮かび上がり、なかなかイイ感じの見た目になっている。ただ、やはり簡易水冷のクーラーに比べると、冷却面に関しては不安に思う部分もあるので、後の検証で確認していくことにしよう。

 メモリーには最新のDDR5メモリーを採用しているが、PG-PD12は16GB DDR5-4800メモリーモジュール1枚のシングルチャネルが標準構成になっている。まだまだ高価なDDR5メモリーを、なるべく低コストに使うためだろうか。DDR5の高速メモリーなので、シングル動作でも影響は限定的という判断なのかもしれない。

 注文時のカスタマイズオプションで、16GB×2枚の計32GB構成にもできる。シングル動作が気になる人や、クリエイティブ用途にも使いたくて16GBでは足りないと考えている人は、メモリーを増量して注文すると良いだろう。

試用機のメインメモリーには、Crucialの「CT16G48C40U5」を搭載していた

前へ 1 2 3 次へ

この記事の編集者は以下の記事もオススメしています

過去記事アーカイブ

2024年
02月
03月
04月
05月
07月
08月
09月
10月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
04月
05月
06月
08月
09月
10月
11月
12月
2021年
02月
03月
04月
06月
08月
09月
10月
11月
12月
2020年
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2017年
09月
10月
2016年
01月
03月
05月
2010年
05月
2008年
11月