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業界人の《ことば》から 第476回

東芝、デジタル分野での経験が長い新社長

2022年03月14日 09時00分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

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人と、地球の、明日のために。

 島田新社長は、東芝の魅力について、「技術開発力であり、どこからどんなものが飛んでくるかわからないような面白いことを考える多くの技術者が在籍している点にある」とし、「世の中にまったく存在しない技術を開発し、よりよい社会を作ることに、命を燃やす東芝の人たちが大好きである」と語る。

 そして、「どのような形になっても、東芝はその力をキープしなくてはならない。研究開発費の拡大や、様々な企業との連携を行い、この文化を守り、新たな技術を生み出し続けたい。東芝が持つその輝きを再び、世界に示したいと強く思っている」と述べる。

 その一方で、「新CEOとして最初にやることは、株主、お客様、社員を含む、すべてのステークホルダーとの強固な信頼関係を築くこと」とし、「海外で仕事をしていたときに、Somebody else issueに落とし込めと言われた。相手の立場になって考えた場合には、それはどういうことなのかを考えてきた。お互いが、同じ理解ができるレベルに持っていくことが大切である。すべてのステークホルダーの意見を真摯に受け止め、着実に経営計画を実行していく」とする。

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 東芝の経営理念は、「人と、地球の、明日のために。」である。

 「私はこの経営理念が好きだ。そして、理念を大切にする東芝のみなさんも大好きだ。私は、東芝を信じている。そのために全身全霊で職務にあたるつもりである」と意気込みを語る。

 東芝の経営陣が刷新されたことで、2分割に向けた戦略的再編は大きな一歩を踏み出すことになる。だが、その道のりはこれからが険しい。

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