家のベランダでちょっとしたアウトドア気分を楽しむ「ベランピング」。燻製器でベーコンやチーズを燻したいなと思ったときに気になるのは煙と匂いです。そこで使えるのがパナソニックのスモーク&ロースター「けむらん亭」。煙を出さず燻製ができて、新製品はカマンベールチーズ丸ごとの燻製にも対応しました。パナソニックは3月15日にベランピングについてのセミナーを開催し、キャンプコーディネーターこいしゆうかさんとともにけむらん亭の魅力を紹介しました。
カマンベールチーズ丸ごと燻製に
けむらん亭
NF-RT1100-K
発売日 2022年3月1日
実売価格 4万2000円前後
https://panasonic.jp/roaster/products/NF-RT1100.html
パナソニックの調査によれば、ベランピングの認知率は49.2%で、ベランピングまたは似たようなことをしたことがある人は16.7%。実施経験がある人のうち、今後も実施したい人は77.2%、まだ経験がない人のうち、37.4%が「今後やってみたい」と回答しています。予想より認知率が高いこともさることながら、リピーターが多いことに驚いたとこいしさんは話します。
ベランピングの楽しみはやはり食事。「よくやるのがBBQですが、煙や匂いがついてしまうのでベランダでやるのはハードルが高い」(こいしさん)ということで登場するのがけむらん亭です。
けむらん亭は2015年、業界で初めて燻製ができるロースターとして展開された製品。強制排気ファンで煙を巻き込み、触媒フィルターで分解・排出することで煙や匂いがほとんど気になりません。遠赤ブラックヒーターを2本搭載し、庫内のセラミック備長炭コートで魚も肉もパリッと焼きあげ。ボタンを押すだけで失敗なしのオートメニューを搭載します。
6年ぶりにリニューアルした新製品は、燻製の強さを「弱め」「強め」で切り替えられて、燻製料理の幅が広がったところが進化点。「弱め」を使えば溶けやすいカマンベールチーズを丸のまま燻製したり、塩・こしょう・みそ・ごまなどの調味料も燻製できます。調味料は、燻製できない生野菜などにかけることで、いつもとは違う風味を楽しめるといいます。
ただし防水仕様ではないため、ベランピングといっても基本的に室内での仕様を想定しているとのこと。
新型のけむらん亭を使ってベランピングをしてみたというこいしさん。「燻製の塩は勲香がつきやすいのでサラダに。それとサラダチキンを燻製しました。サラダチキンは軽く燻香をつけるだけでおつまみになるんです。あとはカマンベールチーズ丸ごと燻製し、ナッツと合わせてはちみつをかけたらめちゃくちゃおいしかったです」と楽しそうに語っていました。
燻製の利点は冷めても燻香が残ること。ベランダで食べていると料理はすぐ冷めてしまいますが、燻製なら最後までおいしく食べられるといいます。そして、もう1つ感激したと話すのがけむらん亭のグリル機能でした。
「キッチンに魚焼きグリルはあるんですが、いつも焦がしてしまって困っていたんですよね。けむらん亭にはオート機能があるので焦げる心配がないんです。燻製も、やっていることを忘れて酸味が強くなりすぎることがあったんですが、けむらん亭なら安心してまかせられます」(こいしさん)
ウイスキーチップで燻したカマンベールが最高
実際にけむらん亭で作った燻製を試食してみました。
まずはノンアルコール赤ワインとおつまみのセット。ベーコン、笹かまという基本のラインナップを始めとして、甘栗、枝豆、枝つき干しぶどうの燻製を初めて食べました。燻香のついた干しぶどうはややクセがあるものの余韻がよく、ワインだけでなく辛口のシェリーなどにも合いそうです。
続いて試したのが、燻製した調味料。きゅうりや蒸したじゃがいもをつけて食べるとわずかに燻香が移って美味でした。野菜もいいですが焼いた肉に燻製塩をぱらぱら振って食べたくなります。
最後に試したのが丸ごと燻した6Pチーズ。湯気のあがるできたての燻製チーズを口にすると、チーズの濃厚なうまみとともに、燻香がむあーっと広がっていきます。普通燻製チーズは冷めてから食べるものですが、熱々のままを食べるのも面白いですね。
面白かったといえばウイスキーチップで燻製したチーズ。口にするとウイスキーを思わせる軽いモルトの香りが広がりました。ノンアルコールのハイボールとの相性は最高です。アルコールが入っていたらもっと最高だったのですが。ウイスキーチップは洋酒樽に使われたオーク材などを粉砕して燻製用チップにしたもので、ホームセンターなどで買えるそうです。
会場で実際にチーズを燻製したにも関わらず、まったく煙や匂いがしなかったのにもあらためて驚かされました。コツは燻製をするとき食材を入れた燻製容器をしっかりとアルミホイルで覆うことだそうです。隙間があると煙でベとついてしまうようなのでそこだけ注意が必要ですね。
おすすめベランピンググッズ
最後に、こいしさんがおすすめのベランピンググッズを紹介しました。
●tent-Mark DESIGNS ステンレスシェラカップ 300
皿やコップとして使えてそのまま火にかけられる定番のキャンプグッズ。1000円くらいで買えるので1つあると便利。
●platchamp ホーロー食器
汚れと匂いが落ちやすいのでベランピングにぴったり。陶器のようにざらっとした素材で、見た目にも高級感があるということ。
●STANLEY 真空マグ 0.23L
飲みものが冷めやすいベランダでも温度がそのまま、あたたかいままお茶やコーヒーが飲める。フタつきマグが1つあると便利とのこと。
●ウッドテーブル KUROSON370
アウトドア用のアルミテーブルを木製テーブルに変えるだけで印象が変わる。脚がたためるようになっていて便利とのこと。
●アウトプットライフ コンプレッションガーデンソファ
ウォータープルーフ仕様で家でも外でも使える1人がけソファ。キャンプには難しいかもしれないがベランピングには最適とのこと。
●DOD KAMABOKO TENT BABY
人気アウトドアブランドが手がける、子ども一人が入れるくらいの小さなテント。これがあるだけでベランピングがキャンプ気分に。
パナソニックでは自社製品から、懐中電灯のように乾電池で使えるLEDランタン「球ランタン BF-AL05N」、コンパクトサイズのBluetoothスピーカー「ポータブルワイヤレススピーカー SC-MC30」を紹介していました。スピーカーは非防水・防滴ですが、球ランタンは小雨程度なら使用できるので、よりベランピング向けと言えるかもしれません。
ちなみにこいしさんは、ベランピングはいわゆるソロキャンやコンパクトキャンプと同じ装備にしてしまうと質素に見えがちということも言っていました。大きなランタンや観葉植物などをうまく使って、ベランダの生活感をなくす工夫が必要になりそうです。考えてみれば、ベランダは物干しやら室外機や幅を利かせているわけで、映えさせるのは至難のわざです。
まあ面倒なことを考えず、ベランダにアウトドア用のチェアを置いて、自家製の燻製をつまみにやるだけでも楽しそうです。それは単なるベランダ飲みではないかという気もしますが、春の休日にやってみたくなりました。
書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ。4歳児と0歳児の保護者です。Facebookでおたより募集中。
人気の記事:
「谷川俊太郎さん オタクな素顔」「爆売れ高級トースターで“アップルの呪縛”解けた」「常識破りの成功 映画館に革命を」「小さな胸、折れない心 feastハヤカワ五味」
アスキーキッズメルマガ 毎週土曜に配信中
アスキーキッズは毎週土曜、一週間ぶんの記事をまとめて読めるメールマガジンを配信中。人気連載「ほぼほぼ育児」をはじめ、ニュース、イベント、プログラミング教育入門、みんなの子育て体験談など、子育ての参考になる情報満載です。ご登録はこちらから。