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iPhone SE(第3世代)実機レビュー! アップルの今世紀最大のヒット商品なのでは【石川温】
2022年03月14日 22時00分更新
iPhone SE(第3世代)が3月18日に発売となる。今回、一足早く実機を入手。数日間、試用している。
第2世代のレビューから2年ぶりにiPhone SEを熱心に使っているが、改めて、よくできたスマートフォンだと実感した。ひょっとしたら、今世紀、アップルの最大のヒット商品なのでは、という気がしてくる。
実際のところ、iPhone SE(第3世代)には「目新しさ」というものが皆無だ。iPhone SE(第2世代)と一緒に持ち歩いたが、ぱっと見では、どちらがどちらかさっぱりわからない。かろうじて、iPhone SE(第3世代)がブラック、iPhone SE(第2世代)がシルバーだったので、色の違いで世代を判断しているが、カタチだけでの区別は不可能に近い。デザインは一緒だし、サイズも一緒。iPhone SE(第2世代)のケースが第3世代でもそのまま使える。
「目新しさがない」というと欠点にも聞こえるが、サイズを変更していないのはiPhone 8から、iPhone 6ぐらいからは基本のデザインテイストをここまで変えずにきているのはすごい。初志貫徹とはこのことを言うのかも知れない。
6年前のiPhone 8向けの本体ケースを作っていたら、6年間、ずっと同じケースを売り続けることができてしまう。iPhone 8からiPhone SEシリーズで、ケース屋さんはどんなに儲けているのか。あのとき、ケース屋さんを起業していなかったことを後悔するほどだ。
iPhone SE(第3世代)はなんと言っても「持ちやすい」というのが魅力だ。
本体側面が丸みを帯びており、手でつかみやすいというのが特徴だ。iPhone 13 miniなどもコンパクトで好きなのだが、本体側面が角張っており、ちょっと痛いのが気になる点だったりする。
iPhone SE(第3世代)は丸みを帯びていて、とにかく薄い。ワイシャツの胸ポケットに入れても違和感がない。4.7インチで片手ですっぽりと覆えるサイズ感に仕上がっているが、いいのだ。6インチ以上の大画面スマートフォンがあまり前になるなか、4.7インチと聞くと「かなり小さい」という感じがする。
しかし、昨今の大画面スマートフォンは、ディスプレイが21:9などの縦長になっており、そのせいでインチ数を稼いでいる傾向にある。
その点、iPhone SE(第3世代)は16:9という比率を維持している。YouTube動画などを再生すると、16:9であるiPhone SE(第3世代)のほうが画面いっぱいに表示できるので、iPhone 13 miniよりも動画を大きく表示することも可能だ。
「コンパクトで動画が見やすい」という点においては、iPhone 13 miniよりもiPhone SE(第3世代)のほうがお勧めかも知れない。
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