人生で最も「ヒヤッとした」体験かも?
アスキーのYouTubeチャンネル特番「ネットでヒヤッとした話」からスピンアウトした、「思わずヒヤッとした、ネットにまつわる怖い話」を紹介するこの連載。
今回は「広告リンクをうっかり踏んでヒヤッとした」というお話です。
深夜のパソコン室でうっかりクリックしちゃった結果……
海外留学中の出来事です。学期末でレポートを書くためにパソコン室に篭りっきりでした。色々なソースを集めて回っているうちにウトウトしてしまい、何かの拍子にアダルト広告を踏んでしまったが最後。大量のアダルトページが開かれ、とんでもない状況になって焦りまくりました。
幸いにも夜中の3時頃で、室内にいたのは爆笑する仲の良い友人1人だったので事なきを得ましたが、『セキュリティどうなってるんだ!』と思いつつもアメリカのサイトってなんてところにアダルト広告があるんだよ!? と文化の差に戸惑う体験でした。
ウトウトからのうっかりクリックでアダルト広告が表示されまくり、という王道のようなヒヤリ案件ではありますが、救いだったのは深夜のパソコン室というシチュエーション、そして近辺には気が置けない友人しかいなかったということでしょうか。投稿者さんがヒヤッとしたのもほんの一時だったことでしょう。
このヒヤリ案件における教訓は、たとえウトウトでもうっかりでも、怪しいバナーやリンクはクリックしてはいけないよ、ということ。
最近もはや定番化しているのは、送られて来たメールやSMSの本文に書かれているURLをクリックし、フィッシングサイトへ誘導され個人情報を盗まれたり、マルウェアをダウンロードしてしまったりするというサイバー攻撃です。これはメールやSMSが、本物の企業やサービスそっくりの文面・Webサイトを作成していますから、ウトウト状態では騙されてしまいます。
たとえウトウトしていたとしても、クリック前に本当にそのメールやSMSが本物であるかどうか確認する必要があります。さらに言うなら、そういった誘導をしてくるメールやSMSはそもそも偽物であると疑ってかかるべきです。お篭り需要が増えた昨今では、宅配便の再配達を装った偽SMSも急増しています。くれぐれもご注意ください。
なお、マカフィーのセキュリティ対策製品「リブセーフ」には、クリックしようとしているURLのリンク先が安全かどうかを判断する「ウェブアドバイザー」機能が搭載されていますから、投稿者さんの使っていたパソコンにもインストールされていれば、ウトウトしていたとしてもクリックを回避できたかもしれません。
メール・SMSのURLやポップアップバナーにはくれぐれも用心することを心掛けていただければと思います。
アナタのとっておきの「ヒヤッとした話」を教えてください!
ご自身あるいはご家族が遭遇した体験談、はたまた友人知人から聞いた話でもOK。純粋(?)なサイバー攻撃から、ネットで交流する上でのリテラシーにまつわるイザコザまで広くお待ちしています。ご応募はこちらから。

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