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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第198回

1GBまで月290円で上限の設定可能な日本通信SIMの従量制新プランに実際に加入した

2022年02月20日 12時00分更新

文● 正田拓也 編集● ASCII

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昼休みの時間帯も含めて速度は確保 なかなか優秀な結果

 早速使ってみたが、快適に利用できた。MVNOの格安SIMの鬼門の時間帯である昼休みの12時台も若干速度の上下はあるものの、余裕で高画質動画を視聴できる程度の速度が確保される。

平日昼12時45分頃の速度

(Mbps) 下り 上り
日本通信 34.00 17.10
LINEMO 43.00 7.28
povo2.0 23.30 0.57

 また午後の時間帯は快適そのもの。なぜか昼間よりも数字は下回っているが、昼と比べて体感で遅くなっている印象はない。

平日午後15時頃の速度

(Mbps) 下り 上り
日本通信 27.30 12.20
LINEMO 22.40 7.03
povo2.0 42.60 10.40

 夕方の時間帯も速度低下は大きくなく快適。速度測定だけでなく実際のネット操作や動画再生も同様だ。

平日夕方19時頃の速度

(Mbps) 下り 上り
日本通信 37.30 16.50
LINEMO 14.00 3.67
povo2.0 49.60 11.10

 今回はLINEMOとpovo2.0というMNOのオンライン専業プランと比較したが、まったく遜色ない通信速度を記録している。MVNOの格安SIMだと今でも昼どきの速度低下が見られるものが多いなか、現在の日本通信はかなり優秀な格安SIMと言えよう。

 ただ、通信量を抑えて使いたい場合は、高速で通信できる回線だと一気に消費してしまう恐れがある。その点では通信速度が速いことは単純に喜べないかもしれない。

 なお、今回のテスト後に上限に達したが、少しタイムラグがあって速度が低下。日本通信のウェブサイトのほか、速度測定サイトでは100kbpsを少し超えるくらい、またGoogle検索くらいはできるレベルで外部と通信ができていた。これは日本通信が発表した仕様とは異なっており、経過措置的なものかもしれないので、今後も同様に外部とデータ通信が可能と期待しないほうがいいだろう。

金額を抑えたい場合に便利な格安SIMだが、
初期費用負担分は計算に入れたい

 月290円から使える日本通信SIMの「合理的シンプル290プラン」は、やはりドコモのエリアで使えるメリットが大きい。3大キャリアでエリアに大きな差はないと言われて久しいが、建物の奥などではキャリアの差が出やすい。筆者の印象では、auかソフトバンクが不安定な場所でも、ドコモだけは安定しているという場所が多いからだ。

 通信品質も現時点では問題なし。通話についても30秒あたり11円と安価ながら高音質である点も高評価。かけ放題を含む通話定額オプションが利用できるのはありがたい。

 ただし、コストをとにかく低く抑えたい場合、月額費用の1年近い初期費用の3300円は重く、端末購入のサポートもない点が不利に働く場合がある。また必要な通信量が増えた場合に、現時点では同じ日本通信SIMの異なるプランに簡単に変更できない。

 月290円からと言っても、どんなユーザーも低コストになるわけではないが、初期費用などを含めて計算してもオトクになるならば「合理的シンプル290プラン」は家にずっといるなど、あまり使わない人の回線としてはおすすめだ。

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