NECは2月10日、地上で撮影された景観画像と衛星画像や航空写真等の上空から撮影された画像と照合することで景観画像の場所を推定する技術を発表した。
地上で撮影した横からの景観画像と、人工衛星や航空機から撮影した上からの景観画像の特徴量の対応付けを学習する手法により、視覚的な見え方が大きく異なる画像を高精度に照合。ランドマークとなる建築物が写っていない場合であっても、広域をとらえた衛星画像・航空写真から撮影場所を見つけることが可能となるという。
また、時間の経過により移動・変化する被写体を景観から削除した画像を大量に自動生成して学習することで景観の変化に対応。車の移動や建物の取り壊し・樹木の伐採などで景観が変化していても画像の場所を推定できるとしている。
同社では今後、この技術を自然災害の被害を受けた場所や範囲の推定へ活用。救助活動の迅速化などへの貢献を目指すという。