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子どもがSNSを使いすぎていると感じたら、何から話せばいい?

2022年02月11日 09時00分更新

文● せきゅラボ編集部

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家族で話し合うことが必要になってくる

 外出しにくい情勢が続いたことで、スマートフォンやPCと向き合う時間が増えているはずだ。仕事や学業だけでなく、息抜きやコミュニケーションでも画面を見ていることは多い。

 人と会う機会が制限されていることもあり、SNSは交流を深められる有用なツールだ。大人はもちろん、子どもたちも日常的に使いこなしているはず。その一方で、保護者の立場からすれば、子どもが熱中しすぎていないかと心配になることもあるだろう。

 たとえば、利用時間が多くなることで、他のことをしなくなったり、睡眠不足を招いたりするケースが考えられる。また、数分おきにSNSをチェックしないと不安になるほど「習慣」になってしまうこともめずらしくない。

 アプリや端末の使い方、SNSなどを通じて、友人と交流することは、これからますます当たり前になってくるだろう。しかし、スマートフォンを使い慣れるにつれて、SNSを通じた危険な交流や、子ども向けではないサイトに触れるなどの可能性も増えてくる。

 しかし、頭ごなしに使い方を制限し、監視するようにするばかりでは、子どもも不満を抱えてしまう。保護者の立場としては、SNSを楽しむにあたって、子どもが何を楽しみにしているのか、そしてSNSにはどのようなメリットとデメリットがあるのかを話すことが大切だ。つまり、保護者もSNSのことを理解する必要がある。

 よって、SNSの利点や楽しみを保護者側がしっかり理解しつつ、リスクを管理することが大事だ。たとえば、利用時間を制限するフィルタリング機能。正しく活用すれば、子どもを守り、正しいネットリテラシーを身につけることに繋がる機能ではある。

 もっとも、フィルタリング機能は万能というわけではない。親子で話し合い、しっかり子どもの要望と意見を聞くことが肝心だ。家族で話し合い、年齢や学年に合わせて使い方を相談するなどの柔軟性も必要になってくるだろう。

セキュリティの重要性も説いておこう

 また、デバイスの利用時間などを相談するだけでなく、SNSを使うデバイスのセキュリティについても、よく話しておきたい。

基本的なことではあるが、個人情報に関わる内容を含んだ投稿は、不特定多数の人間に情報を渡すことにつながりかねない。生年月日、住所、仕事、家族の名前などを公開しすぎないように注意すること。

 自分の室内や、近所で撮影した写真を公開することは、住んでいる場所を特定させる可能性もある。それらを投稿する前には、「ほんとうに公開しても大丈夫だろうか」とよく見直すことを説いておきたい。

 あわせて、信頼のおけるセキュリティ ソリューションをスマートフォンにインストールすることを忘れずに伝えておきたい。その手の作業は面倒くさがられるかもしれないが、個人情報が詰まっており、日常的にオンラインになるデバイスだからこそ、必須の作業といえる。

 スマートフォンが当たり前になった現代からこそ、頭ごなしに否定したり、無条件に肯定したりするのではなく、有用な使い方をじっくり考えていきたい。今回はMcAfee Blogから「お子さんはソーシャルメディアを長時間利用していませんか?」を紹介しよう。(せきゅラボ)(せきゅラボ)

※以下はMcAfee Blogからの転載となります。

お子さんはソーシャルメディアを長時間利用していませんか?:McAfee Blog

親同士が集まるといつの間にか子どもとソーシャルメディアの話題で持ちきりになることがありませんか。ポストパンデミックにおいて、ソーシャルメディアの利用時間は特に気になる問題でしょう。どれくらいの利用時間が妥当なのか、いつ子どもに注意すべきか、どうすれば悪い習慣を改善できるか、ロックダウンで進んだデジタル化は長期的にどのような影響を与えるのか、といった疑問を多くの親が抱えています。

デバイス依存症

このような話題が上るのにはそれなりの理由があります。Common Sense Mediaのレポートによると、ティーンエイジャー(13歳から19歳)は、携帯電話を1日平均7時間22分利用しています。また8歳から12歳の子どもたちは、1日4時間44分利用しています。これに学業の時間は含まれていません。

JAMA Pediatricsに掲載された調査報告によると、パンデミック以降、10代の子どもがソーシャルメディアを利用する時間は1日7.7時間と倍増しています。これに加えて、毎日5〜7時間のオンライン学習を行っています。また、Journal of Affective Disorders Reportsによると、子どもたち全体がメディアを利用する時間は、推奨される時間の3倍近くに及んでいます。

利用時間の見直し

ソーシャルメディアが子どもに与える影響については議論が続いており、調査方法も進化しています。しかし、使いすぎると害をもたらす恐れがあるということは確実に言えます。ソーシャルメディアは、利用時間が長すぎると、睡眠不足、体調不良、学業不振を招く恐れがあります。また、調査結果によると、ヘイトスピーチ、性的コンテンツ、ネットいじめ、他者との身体的・経済的な比較などにさらされると、子どもが精神衛生に支障をきたす可能性があることが明らかになっています。

親は家族の健康に支障が出てくると、その兆候に気が付くことでしょう。たとえば子どもが携帯電話を頻繁にチェックするようになるかもしれません。実際、数分おきに「いいね!」やコメントをチェックしないとパニックになる子どもがいます。深夜までTikTocをやっているせいで、翌朝に目が赤くなったり、不機嫌になったりするかもしれません。テクノロジーが楽しみではなく苦痛を与えるようになると、情緒も不安定になります。

しかし、子どもたちのソーシャルメディアの利用習慣を見直すことは今からでも遅くはありません。

新しい習慣の確立

1. 小さな習慣から楽しく始めましょう。

ベストセラー『Atomic Habits』の中で、著者のJames Clear氏は次のように述べています。「悪い習慣を断ち切るということは、自身の中で育った巨木を根こそぎ抜くようなものです。良い習慣を身に付けるということは、繊細な花を一日一日育むようなものです」長期的な習慣を確立するには、子どもと率直に話し合い、子どもが楽しめるようにする必要があります。苦痛を感じさせてはいけません。ソーシャルメディアの利用時間を数時間減らすことが目標であれば、その数時間を楽しい時間に変えてあげます。一緒に食事を作ったり、家の中にアート空間を作って作品を創造したりしてもよいでしょう。

2. デバイスの利用時間の制限を検討しましょう。

スマホやデバイスの明るい画面(およびデバイスが発するブルーライト)は、睡眠サイクルや脳/メラトニンに長期的に作用し、心身の健康に連鎖的な悪影響を与える可能性があります。就寝の少なくとも15〜30分前に電源を切る(または使用を制限する)ことで、テクノロジーが及ぼす悪影響や就寝時のデバイスの利用を防止できます。アクセス制限ソフトの購入を検討してもよいかもしれません。家族で話し合い、全員が納得したうえで制限時間を決めましょう。ビジネス、教育、娯楽など、家族がどのような用途でデバイスを利用しているのか調べておきましょう。

3. 気持ちを尊重したメディアの利用を奨励しましょう。

利用時間を大幅に減らそうとする前に、子どもがどのようにソーシャルメディアと時間を過ごしているのか知りましょう。ただ何となく過ごしているのでしょうか、それとも意識的に取り組んでいるものがあるでしょうか。何かを創ったり、学習しているのでしょうか。誰かとコミュニケーションを図っているのでしょうか。他人と比較して自分にがっかりしているのでしょうか。家や学校での役割に悩んでいるのでしょうか。投稿やリプライに怯えているのでしょうか。子どもは一人ずつ異なっており、ネットでの体験もさまざまです。子どもたちがソーシャルメディアの利用中にどのように感じ、何を考えているのか、しっかり話し合ってみてください。

4. 子どもたちに事実を理解してもらいましょう。

利用時間を減らすように子どもに提案する際、使いすぎが原因でもたらされる弊害を説明しましょう。ソーシャルメディアのメリットを活用しながら、バランス良く運動、対面での人間関係、目標設定、創造的活動、マインドフルネス、自己省察なども促す必要があります。

子どもがソーシャルメディアの習慣を自ら管理して修正できるようにするためには、子どもが起きてから就寝するまで家族がサポートする必要があります。最も重要なことは、オープンで率直なコミュニケーションを頻繁かつ継続的に行うという点です。これにより、周りの友達とソーシャルメディアの両方と健全な関係を築けるようになるでしょう。

※本記事はアスキーとマカフィーのコラボレーションサイト「せきゅラボ」への掲載用に過去のMcAfee Blogの人気エントリーを編集して紹介する記事です。

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