コントロールパネルへのプロパティアイコンの登録
コントロールパネル自体は仮想フォルダーだが、そこに表示されるアイコンは自由に登録が可能だ。具体的には、EXEファイルを使う方法とDLLを使う方法がある。DLLを使う方法は、コントロールパネルが仮想フォルダーではなかったときに作られた方法で、中身はDLLだが、当時は拡張子に「.CPL」を使っていた。現在では、DLLを使う方法も利用可能だが、推奨はEXEファイルを使う方法である。
なお、標準で登録されているプロパティアイコンには、GUIDが割り当てられており、ファイルシステムに組み込むことができる。コントロールパネルのアイコンに関しては、レジストリに登録がある。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\ControlPanel\NameSpace
コントロールパネルアイコンは、レジストリに登録がある。ここにはそれぞれの機能に対応したコンポーネントを指し示すGUIDが登録されている。実体は、このGUIDをHKEY_CLASSES_ROOTで検索すると見つけることができる
ここに登録されているGUIDを使うと、コントロールパネルアイコンを、たとえばデスクトップなどの任意のフォルダーに配置することが可能になる。ただし、すべてのアイコンがこの方法で配置できるわけではなく、一部無効なものも存在する(マウスやキーボードのアイコンなど)。
具体的には、新規フォルダーを作成して、拡張子としてGUIDを使う。「ネットワークと共有センター」(GUIDは、{8E908FC9-BECC-40f6-915B-F4CA0E70D03D})を配置したければ、新規フォルダーを作成し、
ネットワークと共有.{8E908FC9-BECC-40f6-915B-F4CA0E70D03D}
という名前を付ける。なお、ピリオドの前半部分は、なんでもかまわない(空でもいい)。
このGUIDとコントロールパネルアイコンの関係については、Microsoftの以下のページに記述がある。
●アイテムの正規コントロール パネル名
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/win32/shell/controlpanel-canonical-names
ただし、このドキュメントは、Windows 8.1の頃に作られたあと更新されておらず、現在では利用できないアイコンのものも多数含まれている。
コントロールパネルの機能は、Windows 8で登場した「PC設定」以降、Windows 11でも「設定アプリ」へと移りつつある。互換性のため慎重に移行する方針は理解できるが、いまだにコントロールパネル“も”開かねばならないのは、そろそろどうにかしてほしいところだ。

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