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ネットで「ヒヤっとした話」を集めよう 第9回

SNSで個人情報がダダ漏れになっているかもしれない件

ツイートしていただけなのに個人特定&晒し!?

2022年01月24日 18時00分更新

文● せきゅラボ

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素人でもSNSから住所特定できる

 また、たとえTwitterに顔写真を載せていなくても、ほかのSNSと情報をすりあわせることで、ユーザーを紐づけることが可能となり、最終的には個人情報を特定されることになりかねません。

 数年前、とある女性アイドルが熱烈なファンからのストーカー被害を受けたという事件がありました。彼女は日常的にTwitterでツイートしていたのですが、そこから利用している電車の路線が推測可能な状況でした。そして彼女はある日、とある駅前で自撮り写真を撮影して掲載したのです。顔のアップだったので背景はよくわかりません。しかしストーカー加害者は、彼女の顔写真をレタッチソフトで拡大してその瞳に写り込んだ風景から、その路線のどの駅かを特定したのです。

 彼女の利用駅を把握した加害者は、彼女がイベントを終えて帰宅する時間を見込み、その駅で待ち伏せしました。駅から出てきた彼女の後をつけて自宅の場所までを特定し、ストーカー行為に及んだ……という次第です。

個人情報はどこから漏れるかわからない!

 セキュリティ対策製品を利用していれば、マルウェアなどによってパソコンやスマホから自分の個人情報が意図せず漏れ出すことを防ぐことは可能です。しかしながら、SNSを使っているうちに、自分で個人情報を少しずつ漏洩してしまっていては元も子もないというものです。いわば、自身が意図的に情報漏洩していることになるのです。

 今回の投稿者さんのケースでは、違法行為(どういう内容かはわかりませんが)に手を染めていたユーザーをとがめたために報復された形ですが、そういった動機がない場合でも個人情報を突き止めてやろうと待ち構えている悪意ある人たちは存在するものです。他者とつながるためのSNSが、自身の情報源とならないように気を付ける必要があるでしょう。

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