超美麗OLEDとRyzen 5000シリーズ搭載で仕事も動画視聴も快適!
軽量・薄型・高耐久の14型ノートPCのAMD Ryzen搭載モデル<Yoga Slim 760 Carbon>実機レビュー
2022年03月01日 14時00分更新
高性能プロセッサーの搭載でクリエイティブ用途でも活躍
<Yoga Slim 760 Carbon>の量販店モデルは、プロセッサーとメモリ搭載量の違いで2モデルが用意されている。プロセッサーはAMDのRyzen™ 5000シリーズで、下位モデルが6コアのRyzen™ 5 5600U モバイル・プロセッサー、上位モデルが8コアのRyzen™ 7 5800U モバイル・プロセッサーだ。今回試したのは後者の上位モデルで、主な仕様は次の通りになっている。
| <Yoga Slim 760 Carbon>量販店モデルの主な仕様 | |
|---|---|
| CPU | Ryzen™ 7 5800U モバイル・プロセッサー(最大4.40GHz/8コア16スレッド) |
| グラフィックス | AMD Radeon™ グラフィックス |
| メモリ | 16GB(LPDDR4X) |
| SSD | 512GB(PCIe) |
Ryzen™ 5000シリーズはZen 3アーキテクチャを採用したプロセッサーで、従来からシングルスレッド性能などが大幅に強化されているのが特徴。いったい、どのくらいのパフォーマンスなのだろうか。そこで、いくつかのベンチマークを実行して性能を測ってみることにした(なお今回はプリインストールされているユーティリティ「Lenove Vantage」でシステムパフォーマンスを最大化する「エクストリーム・パフォーマンス」モードに設定したうえでテストしている)。
まず、「CINEBENCH R23」ではマルチコアが9236pts、シングルコアが1420ptsという結果だった。8コア16スレッドのプロセッサーだけあってマルチコアの性能が非常に高い。またシングルコアもかなりよいスコア。ビジネスアプリを使った文書作成はもちろん、画像編集や動画編集、複数の処理を同時に行うマルチタスクなども快適に行えるはずだ。
次にパソコンの総合的な性能をチェックするためPCMARK 10を実行したところ、次の表のようになった。
| 「PCMARK 10」スコア | |
|---|---|
| 総合スコア | 5899 |
| Essentials | 9916 |
| Productivity | 9058 |
| Digital Content Creation | 6202 |
快適さの目安は、基本性能を示すEssentialsが4100以上、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivityが4500以上、クリエイティブ系アプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationが3450以上となっているが、そのいずれも大きく上回っている。日常的な用途やOfficeアプリなどを使うビジネス用途はもちろんだが、写真編集などクリエイティブ系の作業も快適に行える性能を持っていることがわかる。
次に、「3DMARK」でグラフィックス性能をチェックしてみた。
| 「3DMARK」スコア | ||
|---|---|---|
| テスト | 総合スコア | グラフィックススコア |
| Time Spy | 1400 | 1228 |
| Fire Strike | 3838 | 4168 |
| Night Raid | 15961 | 17258 |
CPU内蔵のグラフィックスとしては高めのスコアで、普段使いには十分すぎるほど。クリエイティブ用途や軽めのゲームも快適に行えそうだ。
そこで、ゲーム系のベンチマークテストも試してみた。今回は、「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」と「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」を使用している。
| 「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」 | |||
|---|---|---|---|
| グラフィック設定 | 解像度 | スコア | 評価 |
| 低品質 | 1920×1080 | 15252 | すごく快適 |
| 標準品質 | 1920×1080 | 13797 | すごく快適 |
| 最高品質 | 1920×1080 | 11172 | すごく快適 |
| 「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」 | |||
|---|---|---|---|
| 解像度 | 品質 | スコア | 評価 |
| 1920×1080 | 標準品質 | 5815 | 普通 |
| 1920×1080 | 高品質 | 4509 | 普通 |
| 1920×1080 | 最高品質 | 3414 | 設定変更を推奨 |
『ドラゴンクエストX』くらいの軽いゲームなら十分快適にプレイできるのがわかる。DirectX 11ベースの『ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ』でも、解像度や品質を妥協すればそれなりに楽しめそうだ。
このほか、ストレージ性能を「CrystalDiskMark」でチェックしてみたところ、次のようになった。PCIe3.0x4レーン接続のNVMe対応SSDということもあって、シーケンシャルリードが3400MB/s超と非常に高速だ。実際、OSやアプリの起動はキビキビしており、スリープからの復帰やアプリの切り替えなどもスムーズだった。
据え置きでもモバイルでも利用しやすい完成度の高いノートPC
薄型軽量ボディに14.0型の美しいOLEDや高性能なAMD Ryzen™ 5000シリーズを搭載した<Yoga Slim 760 Carbon>。バッテリー性能も高く、JEITA2.0基準で約11.6時間の長時間駆動が可能になっている。実際の使用でもバッテリーの持ちはよく、電源プランを「バランス」に、明るさを「40%」に設定して4KのWeb動画をフルスクリーンでストリーミング再生してみたところ、8時間23分の連続駆動が可能だった。これだけ持てば電源の確保が難しい出先でも安心して使えそうだ。
このほかDolby Atmos対応のクアッドスピーカーが内蔵されているなどサウンド品質も良好。180度開閉できるヒンジやタッチパネルの搭載など使い勝手もよく、在宅ワークからエンタメまで幅広いシーンで快適に利用することができる。高性能なノートPCを探している人やきれいな画面で動画を楽しみたい人、出先でもアプリをサクサク動かしたい人には、ぜひ注目してみてほしい製品だ。























