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CES 2022レポート 第19回

「Orbi Pro WiFi 6」の安価なトライバンドモデル、Orbiにゲーミング機能を追加する新サービスなど

ネットギアが「CES 2022」でビジネス/ホーム向け新製品を発表

2022年01月06日 11時30分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 ネットギアは米国時間2022年1月3日、「CES 2022」において中小規模ビジネス(SMB)向け、ホーム(コンシューマー)向けの各種新製品を発表した。ビジネス向けでは「Orbi Pro WiFi 6」ポートフォリオの新モデル、ホーム向けではOrbiのゲーミングルーター機能追加サービスなどが発表されている。

SMB向け製品では「Orbi Pro WiFi 6」ポートフォリオに新モデル(SXK50)が追加された

コンシューマー向け製品ではWi-Fi 6E対応の「Nighthawk RAXE300トライバンドWiFi 6Eルーター」などを発表

ビジネス向け:トライバンドOrbi Pro WiFi 6に安価な新モデルを追加

 まずSMB向け製品では、Orbi Pro WiFi 6ポートフォリオの新モデルとなる「Orbi Pro WiFi 6 AX5400(SXK50)」を発表した。米国公式ECサイトでの販売価格は450ドル(ルーター+サテライトの2台セット)で、Orbi Pro WiFi 6 AX6000(SXK80)と同様にトライバンドメッシュWi-Fiを採用しながら、800ドル(同 2台セット)のAX6000よりも大幅に価格を抑えている。

 Wi-Fi 6の通信速度は最大5.4Gbps(2402+2402+573Mbps)、同時接続デバイス数は最大75台。「NETGEAR Insight」を使ったクラウド管理や、従業員の自宅や中小規模拠点からの簡単なクライアントVPN接続を可能にする「Insight Business VPN」サービスにも対応する。日本でも発売準備中で、2022年中には発売開始予定。

新製品「Orbi Pro WiFi 6 AX5400(SXK50)」

Orbi Pro WiFi 6ポートフォリオ 3製品の比較。中央が新モデルのAX5400

 スイッチ製品では8ポートのマルチギガビットPoE+/PoE++スイッチである「MS108EUP」が発表された。PoE+が4ポート、Ultra 60 PoE++が4ポートという構成(全体で最大230W給電)で、全ポートが1G/2.5Gのマルチギガビット対応となっている。

 MS108EUPは、アンマネージプラススイッチとしてQoS、VLANといった機能を備える一方で、440ドルという手ごろな価格(米公式ECサイト販売価格)やファンレス小型筐体の採用で幅広く導入できる。日本でも1月11日から販売を開始する。

8ポート マルチギガビットPoE+/PoE++ アンマネージプラススイッチ「MS108EUP」

ホーム向け:Wi-Fi 6Eルーター、Orbiにゲーミング機能追加の新サービス

 ホーム向け製品では、Wi-Fi 6E対応のOrbiルーターとNighthawkゲーミングルーター新製品、5G対応Orbiルーター新製品、そしてトライバンドOrbiにNighthawkのゲーミングルーター機能を追加する新サービスが発表された。

 「Orbiクアッドバンド WiFi 6E System(RBKE960シリーズ)」は、世界初のクアッドバンドWi-Fi 6Eルーター製品。最大10.8G(1200+2400+2400+4800Mbps)という超広帯域のWi-Fi通信を可能にする。米公式ECサイトでの販売価格は1500ドル(ルーター+サテライト×2の3台セット)。なお日本国内ではWi-Fi 6Eが使用する6GHz帯が未解禁のため、日本での発売時期は未定。

Wi-Fi 6E/クアッドバンドメッシュWi-Fi対応の「Orbiクアッドバンド WiFi 6E System(RBKE960シリーズ)」

 「Orbi 5G WiFi 6メッシュシステム(NBK752)」は業界初となるトライバンドWi-Fi対応の5Gホームルーター。米国市場ではAT&T、T-Mobileの5Gネットワーク接続認証を受けている。米公式ECサイトでの販売価格は1100ドル(ルーター+サテライトの2台セット)。日本での発売は未定。

 「Nighthawk RAXE300トライバンドWiFi 6Eルーター」は、WiFi 6Eのトライバンドルーター新製品。最大7.8Gbps(600+4800+2400Mbps)のWi-Fi 6E通信性能を備えるほか、WANポートは2.5Gbpsポートとなっており高速インターネット回線にも対応する。日本では6GHz帯未解禁のため発売時期は未定。

「Nighthawk RAXE300トライバンドWiFi 6Eルーター」

 「NETGEAR Game Booster」は、トライバンド以上のOrbi WiFi 6(750、850、960シリーズ)に対し、Nighthawk Pro Gamingが持つゲーミングルーター機能を追加するサービス。通信遅延の少ないゲームサーバーを調査できる「Pingヒートマップ」、遅延の大きいサーバーを自動除外できる「ジオフィルター」、接続した複数デバイス間での帯域幅/通信優先順位付けといった機能が提供される。

 同サービスはOrbiアプリから購入/追加が可能で、年額は50ドル(30日間の無料トライアルあり)となっている。米国では2022年第1四半期より提供を開始予定で、日本市場でも発売準備中だ。

Orbiをゲーミングルーター化する新サービス「NETGEAR Game Booster」

 なお今回発表されたOrbi Pro WiFi 6 AX5400、OrbiクアッドバンドWiFi 6E System、Orbi 5G WiFi 6メッシュシステム、Nighthawk RAXE300トライバンドWiFi 6Eルーターと、既存サービスであるInsight Business VPNはCESのInnovation award 2022を受賞している。

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