ファーウェイ通信 第160回
本格派ランナーの効果的なトレーニングを科学的に分析&アシストしてくれる!
ストイックなデザインが魅力のランナー特化型スマートウォッチ「HUAWEI WATCH GT Runner」レビュー
2021年12月22日 11時00分更新
5種の衛星測位システムへの対応やアンテナ位置の改良で
より確実かつ高速に位置を取得 あとからルートを確認できる
次に、HUAWEI WATCH GT Runnerのワークアウト関連の機能を見ていこう。
HUAWEI WATCH GT RunnerはGPS機能を内蔵しており、スマホをセットで携帯しなくても、ランニングなどのルートを記録できる。また衛星測位システムは、GPSに加えて、GLONASS/Galileo/BeiDou/QZSS(みちびき)という5種に対応。L1とL5のデュアルバンドでのリアルタイム同時通信に加え、ラグ部分にアンテナを内蔵することで測位をより正確かつ高速にしてくれる。
また、心拍数モニタリング技術が「HUAWEI TruSeen 5.0+」にアップデート。センサーが光信号を読み取る精度が高まったことやAIアルゴリズムの改良などによって、気温が特に低い日の屋外のようなスマートウォッチにとっては悪条件下でも、正確に心拍数を計測できるようになった。毎日トレーニングするランナーにとっては、気象条件に関わらず正確にデータを取得してほしいのは当然で、その期待に応えてくれるわけだ。
また、ファーウェイのウェアラブル端末は、ワークアウト関連機能の充実が大きな特長となっているが、当然、HUAWEI WATCH GT Runnerもそれは同じ。100種類を超えるワークアウトモードを搭載し、ランニングやウォーキングなどの一般的な運動はもちろん、登山やスキー、バレエ、乗馬といった運動の記録にも対応している。
そして、ランナー特化型ならではの特長のひとつが「HUAWEI TruSport」による科学的な分析だ。HUAWEI WATCH GT Runnerでは、それまでのランニングの心拍数やペース、距離、頻度などに基づいて“ランニング能力指数”を算出。これを利用して、自分が目指すべき目標との差を正確に把握できるようになる。
また“トレーニング負荷”が、ランナーの体感のみに頼らず客観的に測定されることで、適切な休息時間をとったりトレーニング量をコントロールすることに役立つ。そして、それらの数値をコアデータにして、他のさまざまなデータも組み合わせることで、科学的な根拠に基づいたトレーニングデータと提案が提供されるのだという。
ランナー特化型ならではの要素としてもう1つ挙げられるのが、新機能「AIランニングコーチ」だ。これはユーザーの性別や身長、体重に加え、心拍数、ランニングの距離や頻度、ペースなどを考慮してカスタマイズされたトレーニングプランを提案してくれるもの。1週間のトレーニングデータを科学的に分析して、翌週のランニングスケジュールを自動で調整してくれるため、徐々にステップアップして目標タイムに近づいていける。
本格派ランナーには程遠い筆者が実際にランニングを実施
心拍数からどの程度の負荷がかかったかはハッキリわかった
今回の目玉はランニング関連だということで、HUAWEI WATCH GT Runnerを装着して屋外ランニングを試してみた。といっても筆者は、30分走り続けられたら上出来という程度の初心者(というか下級)ランナー。マラソン大会出場を目指すような上級者向けの機能は試すことができないので、使い勝手の部分を中心に紹介する。
まず感じたのは、装着感の良さだ。これは、本体の軽さもさることながら、ベルトの質感やケース部分の形状によるところが大きいのではないかと思う。ベルトは柔らかな肌当たりのスポーツ仕様のため、装着していてストレスを感じない。また、ケースの上下部分にスキマが開けてあることで通気性が確保されており、高負荷が続いて大量に汗をかいたときの不快感も軽減されている。
それから、物理ボタンも便利だ。ランニング中は、経過時間や走行距離、心拍数などのデータが画面に並んでいるのだが、リュウズを回すとそれらのデータを個別に確認できる。また、ランニングの開始と終了も物理ボタンでできる。今からの時期は手袋をして走ることも多いと思われるので、タッチ操作なしで済むのは便利だろう。
今回は、心拍数のゾーンを意識しながら走ろうと思っていたが、いきなり「無酸素運動」に突入し、その後は「最大」にも到達した。自分の運動不足ぶりをつくづく実感するが、心拍数のゾーンは色分けされており、息も絶え絶えな状態でもパッと見て把握できる。もう少し慣れた人であれば、ゾーンの色をリアルタイムで確認しながら負荷を調整して継続的に鍛えていくことも容易にできるだろう。
今回は25分ほどのランニングだったが、ルートの記録はとても正確だった。また、心拍数の推移を見返してみると、走り続けるのが辛くて歩いてしまったタイミングで下降しており、測定の正確さも感じられる。正直なところ、ただ走っていても楽しいことは少ないが、こうやってデータが蓄積されていくと、向上心から楽しく感じるのも事実で、モチベーション維持に役立つような印象を受けた。
この連載の記事
-
第216回
sponsored
1万円以下ウェアラブルの大定番がさらに進化! 睡眠モニタリング精度アップの「HUAWEI Band 9」レビュー -
第215回
sponsored
本格ゴルフウォッチの機能が無料で追加!? 「HUAWEI WATCH GT 4」でゴルフのラウンドが断然楽しくなる! -
第214回
sponsored
ファーウェイ製スマートウォッチを超活用する技紹介! 公式アプリ「HUAWEI Health」の便利機能おさらい! -
第213回
sponsored
音楽を楽しむのみにあらず! ファーウェイのイヤホン5製品はテレワークやジョギング中の利用にも優れた選択肢だ! -
第212回
sponsored
「三種のガジェット」を使いこなすと本格派もエンジョイ派もランニングがもっと楽しくなる! -
第211回
sponsored
ファーウェイ製スマートウォッチは、物流トラックにゴルフ場と働く人たちの現場も支えていた! -
第210回
sponsored
これまでにない形がスゴくて使いやすいオープン型イヤホン「HUAWEI FreeClip」が実際にどうか試す! -
第209回
sponsored
今人気のファーウェイ製スマートウォッチ! 詳細機能比較でどれを買えばいいか、これでわかる! -
第208回
sponsored
eSIM搭載で単体でナビ&通話ができるスマートウォッチ「HUAWEI WATCH 4」のスゴい新機能を見る! -
第207回
sponsored
究極の素材(ゴールド)と高度な技術の会遇 輝くスマートウォッチ「HUAWEI WATCH | ULTIMATE DESIGN」を徹底レポ -
第206回
sponsored
「HUAWEI Eyewear 2」はビデオ会議が多いビジネスパーソン向けにさらなる進化! 詳しくレビューした - この連載の一覧へ