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オヤジホビー-ワタシが好きな物はみんなも好き、かもしれない- 第309回

中古モトコンポの自作トップカバーを塗装しました

2021年12月12日 17時00分更新

文● むきみ(@TK6506) 編集● ASCII

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トップカバーを仮組みします

 モトコンポのトップカバー自作の続きです。穴開け加工ができたので、塗装の前に一度組んでみて、ちゃんと取り付けられるかを確認することにしました。

 トップカバーの素材は厚さ3mmの塩ビ板。その四隅に、カウルに固定するためのバネ付きのロック金具を取り付けます。

トップカバーを固定するバネ付きロック金具。アームをキーパーに引っ掛けてパチンと閉じてロックします

 金具は本体部分と、アームを引っ掛けるキーパーというパーツに分かれています。それぞれ2本のネジでとめるため、4セットで16本のネジが必要になります。購入した金具にはネジが付属していなかったので、家にあるネジ収納ケースをジャラジャラ探して、よさそうなサイズの物をピックアップしました。

 まずカウルにキーパーを取り付けてみましょう。ネジのサイズは直径4mmのM4で、頭の部分が平らになっている皿ネジというタイプです。

長さ12mmのM4皿ネジでキーパーを固定します

 キーパーの固定用に選んだのは長さ12mmのネジ。表からネジを差し込み、裏側にナットを取り付けて固定します。

 ワッシャーとゆるみ止めのスプリングワッシャーも使うつもりだったんですけど、カウルの裏側を見てみると、緩いV字型になっていてナットが入るかどうかもギリギリという狭さでした。

 実際、ワッシャーどころかナットさえ最後まで突っ込むことができず、全然無理。というわけでワッシャー類は使うのをやめてナットだけ使うことにします。

カウルの裏側にナットをはめ込んでみました。これ以上は入らず少し浮いてる状態ですが、まあこのままでも大丈夫かな

取り付けた写真を撮り忘れたので、塗装前にパチリ。カウルは幅が狭いですが、いい感じに収まっています

 ナットは2、3mm浮いているので、もしかしたらカウルを削ってキッチリ入れた方がいいのかもしれないですけど、結構ガッチリとはまり込んでいるので、このままでいきます。緩んだりしたらそのときに対策を考えればいいですし。

本体金具もスプリングワッシャーは断念

 塩ビ板に取り付ける本体金具も12mmのネジで固定しようと思ったんですが、足りなかったので10mmネジを使います。

金具本体の固定は10mmのM4皿ネジで

 金具本体は結構重いのでキーパーよりもしっかり取り付けたいところ。そのためワッシャーとスプリングワッシャーも使おうと思い、ネジ収納ケースから出しておきました。

金具を開いて2ヵ所をネジで固定します。表側は問題無し

 が、取り付けてみたらネジの長さが全然足りません。スプリングワッシャーどころか、ワッシャーを入れただけでも短いぐらい。

裏は問題あり。ワッシャーを入れただけでネジの長さがギリギリに。スプリングワッシャーは入りませんでした

 本来はナットからネジが少し飛び出すぐらいがいいんですけど、少しへこんでいるぐらいになってしまっていました。スプリングワッシャーはあきらめます。これもキーパーと同じく、万が一、緩んでしまうようならネジを長いものに交換しようと思います。

取り付け位置で、また失敗を……

 金具を取り付けたら、塩ビ板をカウルに乗せてみます。金具をパチンパチンと閉じていくといい感じに! ……と言いたいところですが、ここでまたもやミスが発覚してしまいました。金具が緩くて、塩ビ板がガタガタと動いてしまうのです。

 この金具は配電盤の扉などをしっかり閉めるための物なので、本来はアームをキーパーに引っ掛けたらギュッと引っ張ってパチンと閉じるようになっています。

 でも、今回の取り付け相手はプラスチック。あまり強く引っ張るとカウルが割れたりするんじゃないかと思って、かなり緩めになるように取り付けたんですよね。金具本体とキーパーを本来よりも5mm近づけて固定して。どうやらそれが近すぎたみたいです。

金具どうしが近すぎて、アームがキーパーのフチにギリギリ引っかかっている状態です

 アームがキーパーから外れない程度に緩くするつもりではあったんですけど、アームがキーパーにかろうじて引っかかっている状態で、さすがにユルユルすぎました。

 このままでは金具がガチャガチャとうるさいし傷も付いてしまうので、ドリルで塩ビ板の取り付け穴を縦に拡げて金具本体をキーパーから離します。

ネジ穴を拡げて金具を内側に移動させました。今度はしっかり引っかかっています

 何度か付けたり穴を拡げたりを繰り返し、いい感じになったのは穴のサイズを+3mmぐらいしたあたり。結局、本来の取り付け位置より2mm近づけるだけで十分だったみたいです。穴の直径は4.5mmだったので、4.5mm×7.5mmという縦長の穴になりました。

トップカバーの調整完了です

 もう一度金具を全部取り付けて固定してみましたが、今度は大丈夫。ガタガタしません。やっぱり試しに組んでみて正解でした。

金具とネジを塗装します

 続いて塗装に入ります。

 純正のトップカバーは黒だし、フレームやホイールなど黒い部分もたくさんあるから黒もいいんですが、やっぱりカウルと同色が魅力的。ということで、カウルやフェンダーを塗る時に使った米軍のスプレー塗料「KRYLON CAMOUFLAGE」のSANDカラーに三たび登場してもらいます。

KRYLONのSANDでカウルと同色に

 米軍の車両では金具類も同色に塗られるので、真似して金具もSANDに塗ります。金属なので、下地にフェンダーを塗る時に使ったプライマー「ミッチャクロンマルチ」を吹き付け、密着性をアップさせます。

ミッチャクロンマルチで塗装の剥がれを防ぎます

 塗装の前に脱脂剤で油分や汚れを取っておきます。足付けの研磨などは不要なので、金具をズラッと並べてスプレーすればOKです。

ダンボールに並べてミッチャクロンマルチを吹き付けます

 ミッチャクロンマルチを乾燥させるため30分ほど休憩したら作業を再開。次はKRYLON CAMOUFLAGEを吹きます。

 そうそう、ネジの頭も塗るのを忘れずに。ネジは米軍でも無塗装のこともあるんですけど、車体が小さいから目立ちそうなので塗装します。

金具だけでなくネジもペイント。クリップで挟んで塗装しました

 ネジは頭だけ塗ればいいですが、金具は6面塗らないといけないので、吹き付けては乾燥させ、回したりひっくり返したりを繰り返します。幸いKRYLON CAMOUFLAGEは乾燥が早く、15分ぐらいで手に付かなくなるぐらいになるので、1時間半ぐらいで塗り終わりました。

 塗装してから1時間ほど経つとベタベタ触ったりあちこちに置いても大丈夫なぐらいになり、1週間で完全硬化して耐チップ性がアップ。傷が付きにくくなります。塗装に焦りは禁物なので、1週間待ちましょう。

塩ビ板はサーフェイサーを塗ってから

 塩ビ板の方は、塗装の前にカウル塗装の時に使ったグレーのサーフェイサーを吹き付けました。

カウルと同じ1000番のサーフェイサーを下地に

 フロントフェンダーを塗装した時は、材質的に塗料の食いつきが悪そうだったので透明なミッチャクロンマルチは吹き付けましたが、サーフェイサーは使いませんでした。

 KRYLON CAMOUFLAGEは隠蔽力が強いようで、黒の上に塗っても色が暗くなるようなことはなかったんですけど、なんせトップカバーはカウルのすぐそばにあります。ほんの少し色味が異なるだけでも違いが目立ってしまう可能性があるので、念には念を入れてカウルと同じように塗ることにしました。

サーフェイサーを2度塗り

 サーフェイサーを2回塗るとカウルの下地と同じグレー一色に。これなら色味の違いが出る心配はありません。

KRYLON CAMOUFLAGEは3度塗り

 KRYLON CAMOUFLAGEは3回に分けて塗りました。一方向だけに塗ると濃淡が出たりしやすいので、全体にフワッと薄く塗ったら次は横方向にシューっと塗っていき、最後は縦方向に塗ります。裏は見えないので塗りません。手抜きです。

 次回はいよいよ完成!?

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