YouTubeは、著作権施策の結果をまとめた「著作権透明性レポート」を公開した。12月9日の日本版YouTube公式ブログにて、その内容を紹介している。
現在、YouTubeでは、著作権管理を以下の3つのツールで行なっている。
・ウェブフォーム:プラットフォーム上のすべてのユーザーが利用できる。著作権をあまり保有しておらず、頻繁に削除依頼を送信する必要がない著作権者に多く利用されている。
・コピーライトマッチツール:第三者よりコンテンツを再投稿されることが多いなど、頻繁に削除依頼を送信する必要があるクリエイターが利用するツール。200万を超えるチャンネルが同ツールを利用している。
・Content ID:映画や音楽のように、著作物の再投稿が頻繁に行なわれるような、最も複雑な権利管理環境にある著作権者をサポートするツール。
申し立てと削除依頼の大部分は、コピーライトマッチツールとContent IDを介した自動検出テクノロジーによるもので、2021年上半期には、Content IDを通じて7億2200万件以上の申し立てが行なわれたという。これは、YouTubeのすべての著作権アクションの99%以上に相当する。また、コピーライトマッチツールによる削除依頼は160万件以上に達した。
Content IDによる削除依頼を受けたアップロード者が、異議申し立てした件数も計測している。自動検出を使用するContent IDツールから送信された削除依頼に対して、異議申し立ての数が特に低いという。2021年上半期では、Content IDに関する申し立てに対する異議申し立ては1%未満だった。
第1回目の2021年上半期の結果(英語)は、Google透明性レポートのページよりダウンロードできる。今後は、半年ごとに更新する予定としている。