このページの本文へ

「TikTok Japan Creator Academy」オンラインセミナーレポート

TikTokを継続して伸ばすために戦略を錬る、フォロワー約1260万人クリエイターのノウハウ

2021年11月30日 15時00分更新

文● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 TikTokでは、クリエイターの育成やコミュニティ強化のために、日頃からさまざまな支援をしています。その一環として10月4日からスタートしたのが、日本独自のクリエイター支援プログラム「TikTok Japan Creator Academy」。クリエイター100組を対象に、3ヶ月間で総額約3000万円の動画制作支援金を提供。さらに、本プログラムの参加者同士やトップクリエイターとの交流を通じて、動画制作に関するアドバイスやノウハウを共有していきます。

※こちらはTikTok Japanの公式noteに掲載された記事を転載したものです。元の記事ならびにTikTok Japanの公式noteについては以下のリンクでご覧いただけます。

YouTubeアカウントが使えなくなり、TikTokへ本格的に注力

 このプログラムの一環として、10月18日に開催した参加クリエイター限定のオンラインセミナー「コンテンツプランの立て方」の模様をレポートします。フォロワー数が約1260万人に達するグルメ系TikTokクリエイター「バヤシ🥑Bayashi(@bayashi.tiktok)」さんを講師に招き、投稿するコンテンツのプランを立てる目的や具体的な方法をレクチャーしてもらいました。普段TikTokに動画を投稿している方にもとても参考になる情報なので、過去のセミナーレポートと合わせてぜひご覧ください。

「バヤシ🥑Bayashi(@bayashi.tiktok)」さん

 バヤシ🥑Bayashi(以下:バヤシ)さんは、「料理×ASMR×大食い×音ハメ」をテーマにコンテンツを制作しており、総いいね数はおおよそ3億6000万回に達します。元々パーソナルトレーナーの仕事をしていたバヤシさんは、2019年2月に仕事を辞めて群馬の実家に戻ることになり、最初はYouTuberとして活動をスタート。働いていたジムが集客手段としてYouTubeを活用しており編集スキルがあったため、動画制作にチャレンジしたいと思ったそうです。

 2019年10月にYouTubeへASMR動画を初投稿。TikTokには、それから4ヶ月後の2020年2月に、初めて動画を投稿しました。当初の目的はYouTubeチャンネルへの集客。TikTokには、YouTubeで撮影した動画を短く編集して投稿していたそうです。しかし、YouTubeの収益化に成功したタイミングで、なんとアカウントの乗っ取り被害に遭うことに。ゼロから再開することになってしまったバヤシさんは、なんとか登録者を取り戻すために、TikTokにも本腰を入れて取り組むことを決意。縦動画の制作や毎日投稿も行い、現在の成功に繋がりました。今は実家で農業を手伝いながら、日々動画を投稿しているそうです。

コンテンツプランを立てる理由は?

 自己紹介が終わったところで、本格的に講義がスタート。最初にバヤシさんは、コンテンツプランを立てる目的の重要性について説明。ただ闇雲に動画を制作して投稿するのではなく、「これから作るコンテンツが自分の活動の目標達成に繋がるか?」を意識して活動することが重要だと話します。「収入を得る」や「有名人になる」など目的は人によって千差万別ですが、加えてバヤシさんは「目標達成してからもその活動を継続できるか?」についても、今のうちから考えておくことが大切だとアドバイスしました。

具体的なコンテンツプランの立て方

 投稿を継続して目標を達するための必須事項についても考える必要があるとバヤシさん。投稿を続けるためには、収入源を確保する必要があります。TikTokクリエイターを本業にしており、動画の制作にお金がかかるのであれば、副業やアルバイトの他にTikTok LIVEでのギフティング、企業案件など、定期的な収入源を確保する必要があります。

「モチベーションの維持」も長く継続する上では重要です。金銭的報酬やアカウントの成長、動画制作自体の楽しさなど、「自分のモチベーションが上がる何かしらの報酬を発見しておきましょう」とバヤシさんは話します。この2つはどちらが欠けても継続できません。また、「自分が好きなジャンル」や「個性やスキルを活かせるテーマ」など、継続的に投稿できるジャンルも考えておきましょう。

 バヤシさん自身は2年前にコンテンツプランを作成。パーソナルトレーナーとして働いていたときに身につけた食事管理の知識やたくさん食べられる個性を活かしました。当時のトレンドだったASMRも組み合わせて、継続可能でキャッチーな料理の動画を作れると考えたそうです。

TikTokから得るアイデアを組み合わせてコンテンツプランを錬る

 再生回数を伸ばすためには、単に動画を作るだけではなく「良い動画」を作るべきだとバヤシさんは強調します。良い動画とは「視聴者の満足度が高い動画」だと定義するバヤシさん。満足度を高めるためには、「面白い」「美味しそう」「かわいい」「かっこいい」「共感」「感動」「サプライズ」など、さまざまな要素があります。これらの要素を動画に落とし込んで満足度を高めるために、「わかりやすいか」や「魅力的か」「意外性があるか」を制作時に意識する必要があると話しました。

バヤシさんが2年前に立てたコンテンツプラン


 動画を制作するときには、自分のコンテンツの強みがあるとベストですが「アイデアはゼロから生み出す必要はない」とバヤシさんはいいます。バヤシさん自身もアイデアはTikTokから探すそうで、「おすすめフィード」から流行りのネタやバズっている動画、音源をチェックしたり、トレンドからハッシュタグを確認しているそうです。視聴者の満足度を考えてコンテンツプランを練ったら、動画を投稿して満足度を検証するサイクルを回していきましょう。動画の再生数やいいね、コメント数をもとに、なぜ伸びたか・伸びなかったかを検証して次のコンテンツプランに活かすことが重要です。

 フォロワー数が増えたことにより、テレビ出演やインフルエンサーとのコラボなど、始めたばかりの頃は想像していなかった展開もあったとバヤシさん。今はアメリカのフォロワーが一番多いそうで、今後は海外とも仕事ができることを期待して、フォロワーを伸ばしていきたいと話しました。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ