本連載は、マイクロソフトの「Microsoft 365」に含まれるSaaS型デスクトップ&Webアプリケーション(以下、アプリ)「Microsoft 365 Apps(Office 365)」について、仕事の生産性を高める便利機能や新機能、チームコラボレーションを促進する使い方などのTipsを紹介する。今回は10月下旬にもWindows版などが登場するMicrosoft Whiteboard(以下、Whiteboard)の新機能に注目した。
会議や簡単な打ち合わせもオンライン化し、流れ図やメモ書きなどを共有するWhiteboardの存在感が高まっている。2018年7月に一般提供を開始したWhiteboardは、Windows版やウェブ版、iOS版などを用意してきたが、本誌読者の場合はMicrosoft Teamsから呼び出すTeams版が一番身近だろう。
Microsoftは現地時間2021年9月28日、公式ブログでウェブ版、Teams版、Android版のWhiteboardを刷新したことを明らかにした。
新たに用意されたテンプレートは50種類
自由に描き合えるのがWhiteboardの特長ながらも、オンライン会議でアイデアを持ち合う場合、手書きよりも事前に整理されたボックスに文字を入力した方が早い。その下地となるテンプレートが新たに加わった。配色付きの図形やメモが並んだテンプレートをホワイトボードに貼り付けた後は自由に変更できる。2021年10月上旬時点で「ブレーンストーミング」は4種類、「問題解決」は7種類、「デザインとリサーチ」は6種類、「戦略」は7種類、「プロジェクトプランニング」は10種類、「振り返り」は8種類、「ゲーム」は2種類、「ワークショップ」は2種類、「学習」は8種類と合計50種類だ。
議論を整理しやすくなる、色違いで12種類のメモ&メモグリッド
付箋紙のようにホワイトボードに貼り付けて、文章やキーワードなどを書き込める「メモ」は配色違いで12種類。あらかじめ複数のメモが並んだ状態で挿入できる「メモグリッド」も同じく12種類。ポジティブ/ネガティブなど意見が異なるメモの配色を変更すれば、議論の整理も進むだろう。他の機能は画像でご紹介する。
さらに進化する、今後のWhiteboard
前述のとおり新たなWhiteboardはウェブ版、Teams版、Android版で利用可能だが、今後はWindows版およびiOS版をリリースし、Microsoftアカウントも利用可能になる予定だ。また、Microsoft PowerPointプレゼンテーションファイルの挿入機能や、OneDrive for Businessとの統合も行われる。さらに複数のユーザーがWhiteboardでリアルタイムに議論する際、カーソルにユーザー名を表示する機能や、レーザーポインター機能などの開発も予定されており、オンライン会議ツールと同様にアフターコロナ時代の必須ツールを目指す勢いだ。
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