加湿ストリーマ空気清浄機 MCK70Y
発売日 2021年10月13日
実売価格 7万3000円前後
ダイキン工業
https://www.daikin.co.jp/press/2021/20210916/
ダイキンといえばルームエアコン「うるさら」シリーズ。最近は換気に力を入れており、今年の「うるさらX」は、夏場の室内にこもった熱気を追い出してから冷房を入れる機能「スマートアシスト排気」などが見どころです。
しかし今年のダイキンで注目すべきは「加湿ストリーマ空気清浄機 MCK70Y」。上位機がスリムタワー型として5年ぶりにフルモデルチェンジして相当良くなっています。実機をダイキンのショールーム「フーハ東京」で見てきました。
設置面積は業界最小クラス
設置面積は幅315mm×奥行き315mm、風量7.0m3/分以上の家庭用加湿空気清浄機としては業界最小クラスになりました。コンパクトでありながら加湿性能は向上し、加湿フィルターを2枚構造にしたことで加湿量が650ml/hから700ml/hに増えています。
ずんぐりした従来機と比べてみるとすらっとスリムになっていることがよくわかりました。本体前面にインジケーターがないため見た目的にもすっきり。ホテルのラウンジなどに置かれていても違和感がありません。
タワー型にしたことでファンがフィルターの下に配置され、甲高くやかましいファンの風切り音が低減。人が感じる運転音(ソーン値)が約30%低減されています。
実際に聞き比べてみると、運転音が低音になっていることがわかります。デシベル値は同じでも耳ざわりではない音にするというダイソンなども取り入れている工夫ですね。
フィルターは、加湿フィルター、空気清浄用の静電HEPAフィルター(TAFUフィルター)、におい吸着用の脱臭フィルターの3層構造。加湿フィルターは従来比で約10%小型化し、洗面器などでのつけおき洗いがしやすくなりました。
さらに新たなアタッチメントとして、特定の臭いに特化した5種類の特化型脱臭フィルターを用意。靴・下駄箱臭/介護臭/ペット臭/トイレ臭/加齢臭を、それぞれ通常よりもすばやく脱臭できます。これは家庭用というよりは、施設のウイルス対策で空気清浄機が使われていることを受けての新要素ですね。
直接水を注げる給水タンク
工夫を感じたのが給水タンク。タンクを外さなくても本体の横から直接ヤカンなどで給水ができるようになりました。細かいところですが給水用の扉を開けるだけで給水口のフタが開く機構が親切です。
タンクの高さは30cmから26cmへと低くなり、タンク上部が全面開口する構造に。おかげで浅いシンクでも給水がしやすくなりました。従来に比べて内部の凹凸が少なくなっていて、お手入れもしやすくなっています。
ボディは流行のマット調。本体前面はやわらかなカーブを描き、ボディの横にスリットを入れるなど、圧迫感を減らす工夫が施されています。背面にはビスひとつなく、どこから見ても美しい作り。
メニューはタッチパネル操作で、選んだメニューだけが点灯。むだな情報を表示せず、すっきりとした見た目です。
フィルターはパネルを開けず外から掃除機で吸うだけでお手入れ可能。さすが上位機というべきか、細かいところまで気配りされたモデルになっています。
新型コロナ対策で本格志向の上位機が売れ筋
空気清浄機は新型コロナウイルス対策で需要が爆発。2020年度国内の出荷台数は358万台と過去最高を記録しました。中でも本格志向の大風量モデルが売れていると言い、今回のような上位機が売れ筋にあたります。サイズ的にも見た目的にも設置がしやすくなっただけでなく、面倒な給水とお手入れがラクになって魅力を増した新製品。値は張りますが、良いお買い物になりそうですよ。
書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ。4歳児と0歳児の保護者です。Facebookでおたより募集中。
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