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パーソルイノベーションの新サービス「コミックラーニング」事業責任者・仙波敦子氏に聞く

漫画を読んで新人研修!? 企業の悩みはコミックラーニングが解決する!

2021年11月11日 09時00分更新

文● 村山剛史/ASCII

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テキストとコミックではインパクトが雲泥の差!

―― コミック教材のサンプルを拝読しました。

仙波 コミックの内容はさまざまですが、たとえば「SNSリテラシー」を扱った4ページの教材は起承転結を意識したつくりとなっています。それぞれ、受講者を引き込む「導入」、物語が始まる「発生」、物語が膨らむ「波乱」そして最後のオチとなる「脅威」で構成されています。

 具体的に解説すると、飲食店でアルバイトしている主人公が芸能人の店内デートを目撃するという、読者を引き込むための「導入」から始まります。

 そして主人公が店内デートの様子を自分のスマホで撮影してSNSに投稿してしまうことで物語が「発生」し、その結果、SNS投稿の影響がどんどん膨れ上がってしまう「波乱」が起こり、結局アルバイト先の飲食店に迷惑をかけてしまうだけでなく自分も個人情報を晒されてしまうという「脅威」でオチが付きます。

「SNSリテラシー」の向上を目的としたコミック教材。ビジュアルインパクトが学習効果をアップさせている

―― 「気を付けないとこんな目に遭うぞ」という内容も、ビジュアルになるとインパクトが全然違いますね。

仙波 このコミック教材はこうした出来事の発生・防止を目的としていますので、最後が脅威で終わるホラーストーリーとなっています。これを読むことで『自分もこのコミックのキャラと同じことをしてしまうかもしれない』という共感、そして波乱・脅威のインパクト描写はコミックならではのものだと思います。

 そして下記の図がコミックを読んだ後に回答するテスト内容のサンプルです。弊社の専門スタッフが作成しており、研修ゴールによって2つのパターンを用意しています。知識を蓄えさせたい場合は穴埋め式などに、心得やマナーといったものを個々人に醸成させたい場合は、意思決定の追体験や価値観の確認を選ぶ形式をとっています。

テーマやゴールによってテストにもさまざまな形式が用意されている

―― 「十数ページかけて物語が展開していくなかで、ところどころにワンポイントアドバイスのコマが挿入される形式」や、キャラクターと舞台を統一したうえで「数ページごとに完結→そのたびにテキストでの解説が1ページ挿入される形式」など、テーマによって教材の構成が異なるのですね。

仙波 ストーリーだけでは伝えきれない場合には、図版とミックスさせたり、テキストページを用意したりといった形をご提案しています。

 また、コミックラーニングは社内教育に留まらず、自社サービスのユーザーに向けた「一般向け金融教育用教材」といった導入例もあります。難しそうだし、勉強する時間もないし……ということで敬遠されがちな資産運用の重要性をユーザーにわかりやすく伝えたいという課題に対して、わかりやすさ+ストーリー性・エンタメ性を重視したプロット案をご提案しました。

―― 「まず興味を持ってもらう」ことを目指したと。かなりフレキシブルに作成できるのですね。

コミック教材の構成もテーマによって異なる

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