「ヒグミン」では1つの文字に表現の異なる複数のパターンがあり、前の文字にあわせて後ろの文字も変化するしくみが採用されています。たとえば「かな」には、ぞれぞれ3パターンの文字が用意されています。3つの文字はそれぞれ異なるヒゲの表現にし、合わさったときにも違和感がないよう工夫したそうです。
こうして完成したフォントは、すでにヒグチさん自身、展覧会の説明パネルなどで活用されているとのこと。「ヒグチさんのファンの方や、これまでの経緯を見守ってくださっていた方など、早く使ってみたいという声を本当にたくさんいただいていました。ようやく使っていただけるようになるので、とにかく楽しんでもらえればと思います」(西塚氏)。
文字はもちろん、収録されている絵文字も1つ1つグラフィックとしての完成度が高く、前述のような装飾やパターン、あるいはイラストとして活用できそう。西塚氏も「ヒグミン」がユーザーさんにどのように活用されるか、楽しみにしていると話していました。この個性的なフォントを、一体どんな場所で目にするのか楽しみです。
10月27日、28日の2日間に渡って開催中の「Adobe MAX 2021」では、400を超えるセッションを展開。28日の15時には西塚氏が登壇する「Adobe Fonts」のセッションも予定されています。「ヒグミン」についてさらに知りたい人は要チェック。なお、ボリス雑貨店では「ヒグミン」のグッズ販売も予定されている。