MSIのフラグシップにふさわしい冷却性能と静かさ、そしてデザイン

組み立て済みでメンテナンスフリー、オールインワン型水冷CPUクーラーのトップグレード製品が登場、MSI「MEG CORELIQUID S360」

文●石川ひさよし 編集●ASCII

提供: エムエスアイコンピュータージャパン

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 そしてMEG CORELIQUID S360の最大の特徴になっているだろう点がMEG SILENT GALE P12ファンの採用だ。水冷CPUクーラーの冷却性能を左右する要因は、ラジエータ、ポンプ、ファン、制御の4つだが、前2つは独自性を出しづらいところでもある。3つ目のファンは冷却性能や静音性を左右し、独自性をアピールする重要なパーツと言える。

MEG SILENT GALE P12ファンを採用。単体でも2500円前後の高性能ファンだ

 MEG SILENT GALE P12は、先日発表があった同社の最新ファンだ。まず形状だけ見ると昨今トレンドになっている中心にむかう渦のようなブレードを採用している。このブレードには32°の傾斜が設けられ、エアフローが58%向上すると言う。また、このブレードには「LCP」という技術名が付けられている。最大回転時のバイブレーションを抑えることができるとともに、熱の影響による膨張を抑えられるとも記載がある。軸はHDB(流体軸受)を採用。長寿命とともに回転における摩擦音を抑える。つまり静音性とエアフローを両立させたファンと言うわけだ。耐久性も50,000時間とされ、ファン単体製品では6年間保証とされる。

渦のようなブレード

32°の傾斜

堅牢な作り

MEG SILENT GALE P12は特徴的なブレード「LCP」を採用。制振ラバーも付いている

 対応ソケットは、LGA115x/1200/1700/2011/2011-v3/2066およびSocket AM2/2+/3/3+/4/FM1/FM2/TR4/sTRX4/SP3。メインストリームからエンスージアスト向け、さらにはサーバもといった、さまざまなソケットをカバーしている。とくに、Intelの次世代CPUで用いられる予定のLGA1700をサポートしている点は大きなトピックだろう。

各種ソケットに対応する固定金具

LGA1700ではバックプレートのネジ部分を外側に、LGA1200/15xxではネジ部分を内側に移動させる

Intel LGA系で利用する際の固定具。バックプレートとスペーサ、トップボルトの組み合わせだ。サポートは写真左がLGA1200/115x用、下がLGA1700用、右はLGA20xx用(バックプレートは使用しない)

AMD Socket AM系で利用する際の固定具。バックプレートはSocket AMxの標準のものを再利用し、写真右のスペーサを用いる。中央のフレームをMEG CORELIQUID S360標準で装着されているIntel用のものから交換して利用する

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