このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第309回
スナドラ888で意外に高コスパ! 180度回転フリップカメラのASUS「Zenfone 8 Flip」
2021年10月10日 12時00分更新
ハイエンドモデルとして申し分のない性能
5G通信に対応し、OSはAndroid 11ベースのZenUI、CPUはクアルコムのSnapdragon 888 5Gを搭載。メモリーは8GB、ストレージは128GBと256GBの2種(microSDカード使用で最大2TB)。バッテリー容量は5000mAhとなっています。
使っていて動作が重くなることはまったくなく、常に快適に動作してくれました。フリップカメラを起動したまま、被写体を探して撮影して……と繰り返していると、さすがに電池消費はかなり大きくなりますが、それができるスタミナがあるとも言えます。ふだん使いであれば、2日にわたって使えるのではないでしょうか。
便利機能では、「ジェスチャー操作」がユニーク。スリープ時に画面に「m」や「e」と書くと、割り当てられた機能を呼び出せます。個人的には、LINEやカレンダーアプリを割り当てるのがオススメです。本体が重いため、その都度手に取って目当てのアプリを開くのは意外と面倒なもの。最初は面白さから使っていましたが、とても便利な機能であると思います。
そのほか、1つのアプリを2つのアカウントで使える「ツインアプリ」や、本体をクリーニングできる「モバイルマネージャー」などがあります。
防水・防塵性能やおサイフケータイには非対応。Zenfone 8はどちらにも対応しているぶん、そこは少し残念なところ。指紋センサーをディスプレーに内蔵しており、認証精度は上々です。
【まとめ】独自のフリップカメラと高パフォーマンス
ハイエンドモデルとしてはお得といえるかも
数年ぶりに使ったフリップカメラは、スマホでの写真撮影を楽しくする非常にユニークなデザインだと感じました。夜景やパノラマなどの撮影機能はどれもクオリティーが高く、またその性能の高さを自撮りにも活かせるのが大きなメリットです。
ただし、フリップカメラだけでなくスマホのパフォーマンス自体も申し分のないものだと思います。キャリアが販売するハイエンドモデルは10万を超える機種も多く、それらと比べれば、フリップカメラという独自機能・ハイエンド相当の性能を備えるZenfone 8 Flipは有力な選択肢になるはずです。防水性能とおサイフケータイに対応していないのがネックにはなりますが、一度手に取ってその魅力に触れてみてほしい一台です。
Zenfone 8 | Zenfone 8 Flip | |
---|---|---|
ディスプレー | 5.9型有機EL(20:9) 120Hzリフレッシュレート対応 |
6.67型有機EL(20:9) 90Hzリフレッシュレート対応 |
画面解像度 | 1080×2400 | |
サイズ | 68.5×148×8.9mm | 77.28×165.04×9.6mm |
重量 | 169g | 230g |
CPU | Snapdragon 888 5G(2.84GHz、オクタコア) | |
内蔵メモリー | 6/8/16GB(LPDR5) | 8GB(LPDR5) |
内蔵ストレージ | 64/128/256GB | 128/256GB |
外部ストレージ | microSDXC | |
OS | Android 11(ZenUI 8) | |
DSDV | ○ | |
無線LAN | Wi-Fi 6E | |
カメラ画素数 | 64メガ(標準) +16メガ(超広角) イン:12メガ |
64メガ(標準) +12メガ(超広角) +8メガ(光学3倍) |
バッテリー容量 | 4000mAh | 5000mAh |
FeliCa/NFC | ×/○ | |
生体認証 | ○(画面内指紋) | ○(画面内指紋、顔) |
SIM | nanoSIM×2 | |
USB端子 | Type-C | |
イヤホン端子 | ○ | |
カラバリ | Obsidian Black、Horizon Silver | Galactic Black、Glacier Silver |
この連載の記事
-
第511回
スマホ
価格も性能も妥協したくない人にオススメの王道ハイエンドスマホ3選 -
第510回
スマホ
スマホは高くない! 2万円台で買えるオススメ格安エントリースマホ4選 -
第509回
スマホ
着せ替えスマホ「CMF Phone 1」はカスタマイズが楽しいが実用面での弱点もあり -
第508回
スマホ
たたんでも極薄9.2mm! 世界最薄折りたたみスマホ「HONOR Magic V3」を試す -
第507回
スマホ
シャオミの「Redmi Note 13 Pro+ 5G」は2億画素カメラに防水防塵など必要な機能が揃って6万円以下 -
第506回
スマホ
Galaxy Z Fold Special Editonを最速レビュー! 厚さ10.6mmの薄型折りたたみスマホ -
第505回
スマホ
シャオミの折りたたみ機「Xiaomi MIX Fold 4」は閉じても9.47mm! ライカカメラ搭載の激薄機をレビュー -
第504回
デジタル
唯一無二の3つ折りスマホ「HUAWEI Mate XT Ultimate Design」を早くも触った! 40万円の価値アリ! -
第503回
スマホ
シャオミのフラッグシップキラー「POCO F6 Pro」はハイパワー、急速充電、カメラのエモさが魅力 -
第502回
スマホ
vivoのカメラフォン「X100 Ultra」はカメラグリップでコンデジに変身する -
第501回
スマホ
1型センサーで世界一カメラのファーウェイスマホ「Pura 70 Ultra」はデジカメとして使いたくなる - この連載の一覧へ