ホームスタジアム「esports Challenger's Park」を中心に九州のeスポーツの拡大も目指す

九州から世界を狙うSengoku Gamingと、チームをサポートする<LEGION>の魅力とは? 代表の中島氏に聞いた

文●八尋 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Sengoku Gaming代表の中島英隆氏にインタビュー

 レノボのゲーミングパソコンブランド<LEGION>は、高スペック、高品質なゲーミングパソコンを販売するだけでなく、eスポーツチームとスポンサー契約を結び、チームのサポートや共同でのイベントなども実施している。九州・福岡に拠点を構えるeスポーツチーム「Sengoku Gaming」も、同ブランドがスポンサー契約を結ぶチームの1つだ。

「Sengoku Gaming」

 Sengoku Gamingは、複数のタイトルの部門を持つだけでなく、最近では福岡にホームスタジアム「esports Challenger's Park」をオープンし、地域でのeスポーツの取り組みも積極的に実施している。LEGIONは、選手はもちろん、このesports Challenger's Parkにも、ユーザーが存分にeスポーツを楽しめるように機材の提供を実施している。

 今回、Sengoku Gamingの代表(2021年9月22日取材時)である中島英隆氏にインタビューを実施。Sengoku Gamingがどういったチームなのかを始め、esports Challenger's Parkや、そこで採用されているLEGIONの魅力について聞いてみた。

九州から世界へ
将来のeスポーツを担う子供が憧れるチームに

Sengoku Gaming代表の中島英隆氏

──まずは、Sengoku Gamingがどういったチームなのかを教えてください。

中島英隆氏(以下、中島氏):Sengoku Gamingは、“九州から世界へ”をスローガンに掲げて、九州・福岡に本拠地を置くプロeスポーツチームです。世界大会出場経験者を含めた30名近くの選手に所属いただいており、部門は「レインボーシックス シージ」「Apex Legends」「フォートナイト」「リーグ・オブ・レジェンド」「リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト」「荒野行動」「PUBG Mobile」「グランツーリスモ」に加え、ストリーマー部門もあります。

 プロ選手のスキルや人間性を高めて、日本らしいスポーツ文化や情熱を国外に示し、世界から憧れの対象となるようなeスポーツチームにすることを目指しています。また、社会的に活躍できる場を広げるとともに、礼儀礼節を重んじるクリーンなチーム作りを心掛け、今からeスポーツの未来を担う子供たちの憧れになれるようなチームも目標としています。

Apex Legends部門を始め、複数の部門がある

九州から世界へをスローガンに掲げている

──eスポーツチームは関東や関西に本拠地があるチームが多いイメージですが、九州を拠点とした理由を教えてください。

中島氏:2017年に前代表がレインボーシックス シージやリーグ・オブ・レジェンドの選手とプロ契約をしたのがきっかけなのですが、九州電力のグループ会社であるQTnetとの業務提携もあり、野球やサッカーのように地域から愛されるチーム作りをしたいということで、九州・福岡を拠点にしました。

──確かに、私も福岡出身ですが地元の「福岡ソフトバンクホークス」や「アビスパ福岡」は無条件で応援していた気がします。そういった地元のチームということで応援してくれる方も多いですか?

中島氏:設立当初と比べると、そのように応援してくださる方々も増えてきたなと感じますが、まだまだこれからかなと思っています。ホームスタジアムであるesports Challenger's Parkもできましたので、地域文化として発展していくとともに、応援してくれる方も増えていくと信じています。

──さきほど“礼儀礼節を重んじるクリーンなチーム作り”とおっしゃっていましたが、礼儀礼節について特に力を入れていることはありますか?

中島氏:選手は、プロ契約をするまではゲームが強い若者ですが、契約後は多くの方々に応援いただくアスリートになります。選手として、ファンの方とミーティングをしたり、スポンサー様とお会いする機会もあります。

 また、eスポーツ選手は中学生のなりたい職業にもラインクインし、子供たちの憧れでもあります。そんな選手たちが無礼な態度だと、様々な方々に幻滅されたり、今後を担う子供たちの親御さんの反対にも繋がりかねません。なので、契約時には(プロ意識について)しっかりとお話をさせていただき、選手として我々チームも一緒に成長していこうと取り組んでいます。

選手に意見を聞き、一番支持を得たLEGION、esports Challenger's Parkでハイエンドモデルが試せる!

──LEGIONとスポンサー契約を結んでいますが、経緯を教えていただけますでしょうか。

中島氏:Sengoku Gamingでは、選手ファーストを心掛けて活動しています。選手たちには最高の環境で練習や大会に没頭してもらえるようにしたいと考え、ゲームでも最重要の部分であるゲーミングパソコンについてもヒアリングしました。その中で、一番支持を得たのがLEGIONさんになります。

 選手たちによると、高品質で信頼があるというイメージがあるほか、世界的にもトップシェアで、世界の有名チームにもスポンサードされているというのが大きな理由のようです。そこで、ぜひタッグを組みたいということで、我々のほうからご相談させていただきました。そこで我々の思いを伝えて、承諾いただきました。

──esports Challenger's Parkでは、LEGIONのマシンを試すことはできますか?

中島氏:もちろんです。esports Challenger's Parkには、5対5の試合や観戦、放送が可能な「スタジアム」、プロ選手と同じ環境でeスポーツタイトルが楽しめる「プレイエリア」、eスポーツを始めたいという方や、どういったものなのかをしらない方にも楽しんでいただける体験コーナーを実施する「スタディルーム」、動画配信が可能な「配信ブース」などがあります。

 LEGIONさんにはチームのスポンサーだけでなく、esports Challenger's Parkの施設パートナーとしてもご協力いただき、こういった場所にはすべてLEGIONさんのハイエンドゲーミングパソコン<Legion T750i>と、ゲーミングディスプレー<Lenovo Legion Y25-25>を設置させていただいております。

 このほか、最高級のコーヒーやフードが楽しめるカフェもございますので、eスポーツタイトルをガッツリプレイしたあとの休憩でお使いただけます。また、お子さんはプレイエリアでゲームを楽しみ、親御さんはカフェでのんびりとされるといったように、親子でいらっしゃる方も多いです。

esports Challenger's Parkには、LEGIONのハイエンドデスクトップパソコン<Legion T750i>が多数設置してある

<Legion T750i>

<Lenovo Legion Y25-25>

──<Legion T750i>の設置台数はどのくらいになりますか?

中島氏:スタジアムに10台、プレイエリアに20台、スタディールームに12台設置しております。また、配信スペースで使用しているノートパソコンもLEGIONです。

「スタジアム」

「プレイエリア」にも、<Legion T750i>と<Lenovo Legion Y25-25>がズラリ

スタジアムのPA卓にもLEGIONのノートパソコンが採用されている

──来場された方の<Legion T750i>の反響はいかがでしょうか。

中島氏:できたばかりということに加え、時節柄、現在は入場制限を設けておりますので、まだまだ多くの方に触れていただきたいという段階ですが、やはりデザインがカッコいいというお話をいただくことが多いですね。また、ガチでeスポーツタイトルをプレイしに来られる方からは、高スペックでいいねという声もありました。

──スタディールームではどういったことができるのでしょうか。

「スタディルーム」にもしっかり<Legion T750i>がある

中島氏:Sengoku Gamingには、現役選手だけでなく講師として活躍している元プロ選手も抱えております。そういった講師からeスポーツタイトルを学べるほか、eスポーツという言葉は知っているけどよくわからないという人向けのプログラムも現在開発中です。

──esports Challenger's Parkでは、どういったお客さんが多いですか?

中島氏:一般的なeスポーツ施設は照明が少し暗いイメージですが、本施設は比較的明るめです。そのため、先ほども申し上げたとおり親子連れの方が来られて、お子さんがゲームをしている間に隣でご覧になっていたり、カフェで楽しんでいたりという光景がみられます。

 もちろん、eスポーツタイトルをガチでプレイされていて、プロと同じ環境でプレイしてみたいという方もいらっしゃいます。プロ選手からプロを目指す方、初心者まで色々な方々が交流できるような場にしていきたいですね。

親子大会やファンミーティングも実現させたい

──フォートナイトの親子大会なども実施されているようですが、今後はどういった取り組みをしていきたいですか? またLEGIONさんと一緒に大会やイベントを実施されたりもするのでしょうか。

中島氏:以前実施させてただいた親子大会では、参加者の方々から「フォートナイトという共通の話題ができて親子の会話が増えた」というお話を聞いたり、お子さんが親御さんの手を引っ張ってesports Challenger's Parkに来ていただく光景を観たりした際はとてもうれしかったです。

 eスポーツの文化普及に向けて、親御さんの理解は重要だと考えていますので、今後もこういった取り組みはやっていきたいです。

 また、スタジアムを最大限に活用したSengoku Gamingの大会や、選手を身近に感じられる催しとして、可能であれば全部門の選手が集結するファンミーティングも実現させてみたいなという願望はありますので、その際は改めてLEGIONさんにご相談させていただきたいです。

──最後に、Sengoku Gamingの今後の目標を教えてください。

中島氏:繰り返しにはなりますが、“九州から世界へ”を掲げておりますので、世界大会で活躍するチーム作りを目指していきたいですし、大きく出ますが世界大会優勝を目標にがんばっていきたいです。

 また、ホームスタジアムを使った九州におけるeスポーツの拡大も目指しています。九州にお住まいで、eスポーツを知らない方々にも興味を持っていただき、ゆくゆくはファンになって応援していただきたいなと思っております。

──ありがとうございました。

 Sengoku Gamingは、先日終了した「Rainbow Six Japan League 2021」で、レインボーシックス シージ部門が惜しくも2位という好成績を収めたほか、リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト部門が「WILD RIFT JAPAN CUP 2021」で見事優勝し、国際大会に進出するなど、各部門の選手たちが目まぐるしく活躍しているので、今後も動向をぜひチェックしてもらいたい。

 とくに私の出身地でもある九州・福岡在住の方には、地元に強いeスポーツチームがあるということをしってもらい、地元チームとして応援してもらいたい。また、気軽にeスポーツに触れながら、カフェでコーヒーやドリンクが楽しめるesports Challenger's Parkにも足を運んで、LEGIONのハイスペックなゲーミングパソコンも試してみてほしい。