グーグルは9月6日、日本版YouTube公式ブログにて、「YouTubeおよびYouTube Kidsの若年層ユーザーの安全とデジタルウェルビーイングを守るための新しい改正」と題した記事を公開し、18歳未満の若年層ユーザー向けの保護対策を発表した。
若年層向けのデフォルトのプライバシー設定の更新
今後数週間で、13~17歳のYouTube投稿者に適用されるデフォルトのプライバシー設定を、「非公開」になるよう徐々に調整していく。非公開動画の設定では、投稿者と、投稿者が指定したユーザーだけがコンテンツを視聴できる。
また、若年層ユーザーがコンテンツを公開する際に、誰がその動画を閲覧できるかを示すリマインダーを表示するなど、オンラインに残る記録とデジタルプライバシーについて、よく理解した上で判断できるようサポートする。
デジタルウェルビーイング機能の強化
さらに、13~17歳のすべてのユーザーに対して、休憩とおやすみ時間の通知をデフォルトでオンにするとともに、自動再生をデフォルトでオフにする。これらの機能のデフォルト設定を変更することも可能。
YouTube Kidsでも同様に自動再生オプションを追加して、アプリでの自動再生をデフォルトでオフにする。今後数ヵ月で、保護者がデフォルトの自動再生設定を固定できる機能など、保護者のための管理機能を追加していく予定。
有料プロモーション動画に関する安全保護対策
若年層や家族向けの商業的なコンテンツの取り扱い方法にも変更を加える。YouTube Kidsでは、有料プロモーションの動画は許可していないが、さらに今後数週間で、商品のパッケージのみに焦点を当てた動画や、子どもに購入を促すような動画など、過度に商業的なコンテンツの除外も開始する。
YouTubeは子ども向けコンテンツまたはYouTubeの管理対象アカウントで、クリエイターが自身の動画に有料プロモーションが含まれると申告した場合に表示される開示メッセージを更新した。子ども向けのアニメーション動画(日本語字幕設定あり)では、有料プロダクトプレースメントに関して、子どもにもわかりやすい表現で情報を提供している。
また、有料の商品のプロモーションなど、YouTubeで表示される可能性のあるコンテンツについて、保護者が若年層ユーザーに説明して理解してもらうためのサポートを保護者向け管理機能ガイドにて提案している。