タッチ決済のユーザーがコロナ禍で増えている?
アメックスが調査
クレジットカード会社のアメリカン・エキスプレス・インターナショナルは、レジでの会計時などにおける「タッチ決済」のユーザーが、コロナ禍の影響で3.3倍に急伸しているという調査結果を発表した。
同社がコロナ禍における行列に関する意識調査を、20代〜60代の一般消費者の男女1000人と、小売店でのレジ業務担当者300人を対象に行なった結果、わかったもの。
そのほか、調査対象者の半数より多い52.9%が、会計時に「後ろに並ぶ人の視線」を気にし、56.6%が支払い準備で「焦った経験」があることや、57.5%が「行列を長く感じ並ぶのを諦めた」経験を持つこと、65.1%が「ソーシャルディスタンスが気になり並ぶのを諦めた」と回答したことが明らかになった。
多くの人が経験している、レジでの焦り
なんとも身近に感じる調査結果だが、特に、「後ろに並ぶ人の視線を気にして、焦る」というのは、多くの人にとって覚えのある経験ではないだろうか。レジに並んだものの、財布がうまく探せなかったり、財布は見つかったものの、コインがうまく取り出せなかったり……混んでいるのにスピーディーに会計ができないとき、周囲の視線は気になるものだ。
「後ろに並ぶ人の視線が気になる(52.9%)」をもう少し詳細に見てみると、そのうち43.0%が「店員さんの視線が気になる」と回答している。自由回答で理由を調査すると、「遅いと思われているんじゃないか……(29歳 女性)」や「後ろの人が『早くしてほしい』とイライラしているように感じる(46歳 女性)」といった回答が寄せられた。
皆、同じように感じているというわけだ。混んでいるのに誰かがゆっくりと会計して、余計に行列がひどくなるといったシーンに遭遇すると、イラつきを覚える気持ちもわからないでもない。だからこそ、自分が反対の立場になると焦るのではないか。
余談だが私自身はこのようなとき、「会計がスムーズにいかないことってあるよね……」と考えるようにしている。そうすると不思議と責める気持ちにはならないもの。日常生活における多少のトラブルはお互い様というわけだ。
しかし、世はコロナ禍。人々は混雑に敏感になっており、以前は単純に「時間がもったいない」的なイラつきだったものが、「この中の誰かがウイルスを持っていたら」という現実的な恐怖に変化している。防げる行列なら、防いだ方がいいとも思う。新型コロナウイルス感染症を意識する生活はただでさえストレスフルだから、可能な限り、日常生活のストレスを低減させていきたいではないか。