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松本典子の「はじめよう!Azure Logic Apps/Power Automateでノーコード/ローコード」 第5回

トリガー変更やアクション追加など、ノーコードで簡単に変更する方法

Power Automateテンプレートから独自のワークフローにカスタマイズする

2021年08月24日 08時00分更新

文● 松本典子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 こんにちは、Microsoft MVP(Azure / Business Applications)の松本典子です。本連載の第5回となる今回は、Power Automateのテンプレートを使って作成したワークフローを、独自のものにカスタマイズする方法をご紹介します。

1. ワークフローを独自のものにカスタマイズする

 前回記事では「OneDriveファイルをメールに送信する」というテンプレートを利用して、ワークフローを作成しました。

前回作成した「OneDriveファイルをメールに送信する」ワークフローをカスタマイズする

 今回はこのワークフローを利用して、図のようにトリガーの変更とアクションの追加を行い、独自のものにカスタマイズします。

  1. トリガーを「OneDrive」から「Dropbox」に変更
  2. 「Send mail」アクションのメッセージ内容を変更
  3. メールの送信後に「Microsoft Teamsにも通知を送信する」アクションを追加

2. Dropboxの準備

 事前に、自分のアカウントでアクセスできるDropbox内にファイルを保存するためのフォルダーを作成しておきます。今回は「添付ファイル2021」というフォルダー名にしました。

3-1. トリガーコネクタの変更

 トリガーに利用している「OneDrive」コネクタを削除して、「Dropbox」コネクタに置き換えます。

トリガーのOneDriveコネクタを削除する

 「When a file is created」の右側の「…」部分をクリックするとメニューが開くので「削除」を選択します。

ステップ削除の確認メッセージ

 図のようなポップアップが表示されるので「OK」をクリックします。

代わりのトリガー(コネクタ)を選ぶ画面が表示される

 既存のトリガーを削除すろと、自動的に代わりのトリガーとなるコネクタを選ぶ画面が表示されます。Dropboxコネクタで「ファイルが作成されたとき」を新しいトリガーとします。

  1. 検索窓に「Dropbox」と入力
  2. 「ファイルが作成されたとき」をクリック

対象とするフォルダーを選択

 OneDriveのときと同じように、対象とするフォルダーを選択します。「3-1. Dropboxの準備」で作成した「添付ファイル2021」フォルダーを指定します。

フォルダーを指定した

 以上で、ワークフローのトリガーをOneDriveからDropboxに変更できました。

3-2. 「Send email」アクションの変更

 トリガーを変更した影響で、「メール」コネクタの「Send email」アクションの内容も変更が必要になります。

「Send email」アクションに含まれる「動的なコンテンツ」がなくなる

 元のテンプレートでは、Send emailアクションの中に、OneDriveコネクタから取得する「動的なコンテンツ」の項目(ファイル名など)が含まれていました。トリガーを変更(OneDriveコネクタを削除)した結果、この動的なコンテンツもなくなってしまい空白になっています。

 そこでこの空白になった部分に、Dropboxコネクタから取得する動的なコンテンツを挿入します。

「Send email」アクションのメール件名や本文を修正

 図を参考にして、件名や本文に動的なコンテンツを追加してください。なお、元のテンプレートではメールの件名や本文が英語で書かれていましたが、この機会に日本語に書き換えました。

「詳細オプションを表示する」の設定

 添付ファイルも動的なコンテンツとして指定されているため、変更が必要です。「詳細オプションを表示する」をクリックします。

「詳細オプションを表示する」の設定

 図を参考にして、「添付ファイル」と「添付ファイル名」の項目に、Dropboxコネクタの動的なコンテンツを入力します。

 以上でSend emailアクションの変更は終了です。

3-3. Microsoft Teamsコネクタの追加

 最後に、メール送信が完了したという通知をMicrosoft Teamsに送るアクションを追加します。使用するのは「Microsoft Teams」コネクタです。

新しいコネクタの追加

 Send emailアクションの下にある「+新しいステップ」をクリックします。

新しいコネクタの追加

 「操作を選択してください」と表示されたら、以下のように操作してMicrosoft Teamsコネクタを選択します。

  1. 検索窓に「teams」と入力
  2. Microsoft Teamsをクリック

メッセージを投稿するアクションを選択

 Microsoft Teamsコネクタのタブを「アクション」に切り替えてから、「チャットまたはチャンネルでメッセージを投稿する(プレビュー)」をクリックします。

メッセージの投稿先やメッセージ内容を設定

 図を参考に、投稿先とするTeamやChannelを指定し、投稿するメッセージ内容を設定してください。

カスタマイズが完了したワークフローの全体像

 以上で、テンプレートで作成したワークフローを独自の形にカスタマイズできました。

4. 実行結果

送信されたメール

 指定したDropbox内のフォルダーにファイルをアップロードすると、指定したメールアドレスに自動でメールが送信されるようになります。

Microsoft Teamsへの通知

 メール送信が完了すると、Microsoft Teamsにも通知が投稿されます。

 このようにPower Automateは、すでに作成済みのワークフローのトリガー変更やアクションの追加を手軽に行うことができます。テンプレートはワークフローを作成する際の“お手本”にもなるので、ぜひ活用してください。

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