Sonos Japanは8月18日、海外で3月に発表したポータブルタイプのワイヤレススピーカー「Sonos Roam」の国内販売を開始すると発表した。価格は2万3800円。8月20日から直販サイトおよびヨドバシカメラで先行予約を受け付け、8月30日から先行販売を開始。9月30日から全国展開を開始する。
RoamはWi-Fi接続、Bluetooth接続の両方に対応。スマホとの接続に加え、ほかのSonos機器が対応するストリーミングサービスの利用や、複数機器と連携したグループ化/マルチルーム再生なども可能となっている。サイズは500mlのペットボトルに近いサイズで、IP67仕様(水深1mで30分の水没可)の防水機能も備える。
内蔵マイクを活用した面白い機能を持つ
また、「Automatic Trueplay」「Sound Swap」といった機能も利用できる。これは内蔵マイクを利用することで実現している。Trueplayは専用アプリを使い、スピーカーから再生した信号音をiPhoneの内蔵マイクで聴き、部屋の反射などを知り、最適な再生にする機能だったが、Automatic Trueplayではスマホなしで自動調整が可能となった。
Sound Swapでは本体上部の一時停止ボタンを3秒間長押しすることで、周囲にあるSonosスピーカー全部から高周波のスウィープ信号を再生、その音をRoamで聴くことで一番近い場所にあるスピーカーに再生を切り替える機能となる。これにより、Roamを屋外や寝室などからリビングに持ち込んだ際、いままでRoamで聴いていた楽曲をリビングに設置してある別のスピーカーに引き継いで再生し続けられる。もう一度、長押しすれば、Roamでの再生に戻すことも可能だ。
また、マイク内蔵ということで、Alexaなどのボイスアシスタント機能も利用できる(Wi-Fi接続時)。
バッテリー駆動時間は約10時間で、USB Type-C(5V3A)経由に加えて、ワイヤレス充電にも対応。本体と磁石で一体化できる、専用のワイヤレス充電アダプターも6480円で用意している。ワイヤレススピーカーは便利だが、持ち運ぶ際に充電されていなくて困るといった声に応えたという。
小型サイズながらミッドレンジとツィーターの2基のユニットを備えるなど音質にも配慮。ユニットごとに独立したアンプの搭載やパッシブラジエーターの搭載など限られたスペースでも高音質が得られる構造になっている。
三角柱に近い本体は縦置きでも横置きでも利用でき、あまり広くない部屋のスペースでも有効活用できるという。上部の操作部分は、屋外での利用も想定し、タッチセンサーではなく、より確実な物理ボタンとしている。本体サイズは幅62×奥行き60×高さ168mmで、重量は約430g。カラーはホワイトとブラックの2色が選べる。